容姿・経歴・その他メモ

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心に重いトラウマを背負った少女。
両親に愛され双子の妹である、堺乃　灯と幸せな生活を送っていた。子どもの頃から、色んなところに行くことが好きだった灯と共に振り回され気味だったが遊園地、水族館、と色んな場所へと遊びに行っていた。2人の両親はそこそこのお金持ちであり、一般人に知られるレベルではないものの……ある程度業界に詳しいものなら知っている程の人物であった。

だからなのかもしれない……2人が誘拐されたのは。怖かった、すごく怖かった。大人たちの悪意というものに今まで触れてきた経験というものが少なすぎたのだ。そもそも、両親に守られて過ごしてきた。まだ10に乗ってすぐ、大人に真っ向から戦うなんてことは出来ない。蓮は恐怖で言葉が出ずに、その場でじっと待つことしかできなかった……でも、灯は違った。無謀と思うかもしれないが、出来うることを最大限やってみせた。空しい努力だったかもしれない、縛られながらも暴れる、相手を睨みつける……そういったことをした、してしまった。世の中は残酷である、結局それで目をつけられ真っ先に何かをやられるのは灯の方なのだから。いや、どうだろうか……蓮を守れたのだから意味はあったのかもしれない。

まぁ、どこまでで何が起きたかは語らない方がいいだろう。とにかく、蓮の覚醒はこの時起きた。心が揺さぶられ、守りたいものを守れなかったことに酷い傷を受けたからだ。暴れに暴れた……蓮からしてみれば、もうこの日のことを思い出したくはない。守れなかったこともそうだが、灯の……畏怖の混じる瞳を思い出したくないからだ。この日から、蓮は双子で一緒に居ることを拒むようになった。UGNが結局、後処理をしてくれたわけだが……家族と一緒に同じ場所でまた過ごすことを自分自身で許せなかった。灯が今、蓮に対して何を想い考えているかは、灯にしか分からない。しかし、蓮は傷つきたくない……自分から灯に近づくことは今のところはないだろう。

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