容姿・経歴・その他メモ

履歴

・鬼嶋重という人物について
本人自身は争いごとを好まず、人より少し寡黙、というか口下手な男。
また、幼い頃に事故で両親を亡くしており、その際に姉である鬼嶋奏も視力を失っている。
そういった家庭環境であったことや彼の目つきの悪さ、口下手さが災いし、よくいじめや喧嘩をふっかけられる日々を過ごしている。
初めの頃は我慢していたが、耐えきれず手を出してしまったことから彼の環境はさらに悪化する。
喧嘩に明け暮れる日々が続き、警察に補導されることも多かった。
警察では藤堂克己という刑事がよく鬼嶋重を担当しており、鬼嶋重が完全に落ちぶれることがないようケアをしていてくれたようである。
そうして18歳となった時に事件が起きた。
突発的なジャーム発生による事件である。
とある公園の広場によって発生したその事件では多くの民間人が被害者となった。
鬼嶋姉弟も例に漏れずである。
盲目であった姉を逃すために庇おうとした鬼嶋重を逆に鬼嶋奏が庇う形となり、鬼嶋重は唯一の肉親であった姉を喪うこととなる。
ただ、彼らが逃げ遅れた原因は鬼嶋奏が盲目であった以外に鬼嶋姉弟が公園に遊びに来ていた子どもたちを先に逃がそうとしていたからなようだ。
鬼嶋奏は正義感や責任感が強く、公園の人たちをどうしても見捨てられず、弟である鬼嶋重はそれを手伝った形だ。
これによって被害は少しは縮小されたが悲劇的なことに鬼嶋奏は命を落とし、鬼嶋重は重傷、現場に急行したエージェントによって保護され、UGN傘下の病院へ運び込まれる。
しかし、その後、鬼嶋重は病室より忽然と姿を消してしまった。

余談ではあるが、その時のジャームは結局排除、捕獲することはできずそちらの行方も掴めていない。

以上、UGNに記録された名もなき事件のファイルより。

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