容姿・経歴・その他メモ

「私はね、どうしてもやらなければならない事があるんだよ」
「ふふ、お嬢さん。私に何か用かな？」
「……一生懸命だけじゃ、人は救えない」


長身とポニーテールにした黒髪が特徴。


学校に通う傍ら双子奇術師として活動していた。施設育ちであり、両親は不明。赤子の頃に施設の前に捨てられていたところを保護されている。
主に炎と氷を扱う奇術を得意としており、梨央は炎担当。莉久が氷を担当していた。
その経験が体に沁み込んでいたのか、炎と氷どちらも扱うオーヴァードとして覚醒。現在は奇術師は休業し、イリーガルとして活動している。
とはいえUGN支部のロビーで簡単な奇術を披露していることもある。
覚醒と共に転校。新しい高校は私服通学ができる所を選び、燕尾服の様な衣装を制服代わりに着て登校している。弟との日々を、忘れないために。
チョーカーと赤いリボンは弟が着けていたもの。


世話焼きで気にしがちな性格。幼い頃は恥ずかしがり屋でもあった。
ずっと一人でいると寂しさに圧し潰されてしまいそうになるため、常に誰かと一緒に居る事を好む。大型犬。
どこか諦めに近い考えも持っており、「一生懸命」の勢いでどうにかしようとする人に対しては冷たい態度をとることもある。

履歴

数か月前、ショッピングモールで奇術を披露していた時に重く圧しかかるワーディングに巻き込まれる。
弟共々ギリギリのところで意識を保っていたのだが、それが仇となってしまった。
"マスターレイス"に嬲られる形で弟が殺され、自身もまた瀕死の重傷を負う。

一生懸命走ったのに。
一生懸命声を上げて、動ける人がいないか探したのに。
一生懸命……弟を、護ろうとしたのに。

そんな無念が膨れ上がった直後、身体から、両手から、焼き尽くす炎と全てを凍結させる冷気が溢れ出した。その力は、マスターレイスにほんの僅かな隙を作ることに成功した。成功した、が。
燃え盛る炎が、極低温の冷気が、もはや動かなくなった弟の躯を焼き、凍らせ、砕いてしまった。
一生懸命、救おうとしたのに。トドメを。トドメを。トドメを。

駆け付けたエージェント達によりその場は保護され、砕け散った弟もかき集められて埋葬された。
現在は力を制御する術を身に着け、恩を返す為にイリーガルとしてUGNに協力している。

最終目標は、"マスターレイス"を殺す事。

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