容姿・経歴・その他メモ

父祖の勲功
祖先：ゲッシュの騎士
父：敬虔な騎士

略歴

　かつてアーサー王と敵対した11人の諸侯の一人、ロット王の麾下にあった騎士。
　失われた太陽賛美の信仰者。太陽の騎士、あるいは輝ける協力者とも呼ばれ、助力を乞う人間を成功に導く誓約を帯びていた。

　"暗月卿"エルドリッチ征伐のため遠きリンダムの地へと赴いたが、これに敗北。一敗地に塗れた死から二十年後に目覚め、いま再び挑もうとしている。

　だが信仰の力は失われた。死に生きる者を正す聖律は、もはや彼に返報をもたらさない。
　仕えるべき主と己が領地も、戦乱の世にあっては、もはや。

　ディカイオスに遺されたのは亡者の身と、なれど絶えぬ人間性の灯だった。

特徴

　蘇ってのち、失われた下半身を補うため馬の半身を用いている。かつての愛馬は妖精から賜った霊馬であり、主の再起を死の魔力漂う地獄で待ち続けていた。
　彼はそうなることを知っていたように、最期の瞬間を受け入れた。あるいは霊馬にとっての使命は、主人に自らを捧げる時を待つことだったのだろう。　

険峻たるディカイオス

　彼の信仰は地に根差すものとして太陽を賛美するものであり、勇敢な戦士には、高くそびえる地勢の二つ名が与えられる。太陽にいと近き者、摩天の騎士として、名誉の称号を授かるのだ。

　その古くは地の底に棲む者を穢れとみなす思想にあり、太陽の崇拝者はかつて、不死の穢れた理の根絶者だったという。

　若き勇士。数々の勲功を立て、十代の若さで領地を賜った。
　不愛想で実直。老練した騎士のように重々しい性格──のように思われていたが、そこまでの深慮も達観も実際はなかった。
　若さゆえに受けた侮蔑に対し、口下手な彼は功績をもって応じる以外の手段を持たなかったのだ。

　年上の妻を持つ。戦功の褒美として、彼が一度だけ求めたものがオルトリートという一人の女性だった。
　年かさの未亡人はかさねて固辞していたが「断る理由が『おれ』でないのなら、どうか観念してほしい」と俯くディカイオスの不器用な姿に、ついに折れたという。

　血塗れのレースは、僻墓へ向けて発った朝にオルトリートからもらったハンカチ。緊張から流れた一筋の汗にただひとり彼女だけが気付き、拭ってやった際のもの。
　血と黴にまみれた切れ端になりはてた今も、それはディカイオスにとって人間性の徴なのだ。

概略

　筋バサのアンバサの部分を失った騎士。
　下半身がお馬さんのメット。体高と体重はほとんどお馬さん。

　手の届く範囲をとにかく大事にできたら幸せ、という人。いきなり手を伸ばして懐に入れたがるので無欲ではない。理由をなかなか言わない（言えない）ので周りには突拍子もなく映るけど、本人はとっても真剣、という方向性の不器用まじめさん。
　
　モチーフは太陽の戦士の誓約。あんまり細かいことは考えてないけど、不死狩り源流（アンチ不死の過激派）の太陽信仰は失われ、ソラールさん的な気のいい戦士の生き方だけが教えとして残り、ディカイオスは最後の後継者というイメージ。

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