容姿・経歴・その他メモ

「嫌いな車で仕事するくらいなら辞める。プロとして、譲れないこだわりなんだよ」

　運び屋・逃がし屋として働くドライバーの女性。普通は街中を走っていない珍しい車に惹かれる性分であり、気に入った車以外には絶対に乗らない。そして、気に入った車にするためなら改造車や痛車にすることも厭わない。そういう性分であるからタクシードライバーやトラックドライバーは全く向いていなかった。
　ただ、こういう性分でも就ける運転手の仕事がある。霊柩車のドライバーだ。そういう訳で霊柩車のドライバーというのが表の世界での爆岡の仕事ということになる。なので、死界隈の一員として扱われることもあるとか。
　彼女自身は自分をプロのドライバーと認識し、死に対するプロではないと言っている。ただ、死者を送るための様々な装置が彼女の霊柩車には取り付けられているらしい。ちなみに霊柩車は自費で購入した。

　普段の依頼では派手なオープンカーを改造して乗り回している。後述する二名と合わせ、ついた綽名が『大惨元』。

『白』：發が呼び出す従者の一体。白い髪をしているほう。滅多に喋らないし、たまに喋ると「🀐🀘」のように麻雀牌で話す。
『中』：發が呼び出す従者の一体。赤い髪をしているほう。アホだが純粋。マシンガンや火炎放射器などの重火器を好む。

履歴

爆岡發は爆岡三姉妹の次女として生まれる。姉は白、妹は中と名付けられた。
發は車が好きだ。ファッションにあまり興味がない人間だったが、こと車に関しては異常な拘りを見せた。車が好きではなさそうな人間が自分と同じ車に乗っているのは嫌だ、という理由でマイナーな高級車を好んで乗り回した。

白、中と一緒にいたとき、二人は事故でこの世を去ってしまい、發だけが生き延びた。發が運転していた時の事故だった。
發は深く後悔した。避けようと右にハンドルを切ったせいで、助手席とその後ろに座っていた二人は即死し、辛うじて直撃を免れた發だけが生きてしまったからだ。
好きだった車も全て売ってしまった。また、二人が入っていた生命保険が手元に転がり込み、それによってオーヴァードへと覚醒した。

力に覚醒し、發は生き甲斐を取り戻した。いや、少しずつ取り戻していったのかもしれない。偶々近所にいた死界隈、三途川による度重なるカウンセリングはその一助だった。
ただ、發は姉妹の死を明確に振り切れた訳ではない。
彼女が操る従者は姉妹の精巧な似姿であり、一見意志のあるような行動は全て《完全演技》によって姉妹の人格をトレースした發による一人三役だ。その欺瞞に気付きながらも、發はまだ姉妹と共にいる日々を(例え1000万以上の出費を伴っても)演じていたいと思っている。

セッション履歴