ゴンドラ観光会社／FHセル『ヴァルガス』所属ガイド兼小悪魔案内人系Youtubeチャンネル『ブラックダイアモンド』管理人。
蠱惑的かつやや自意識過剰な言動と、賢明な努力家の面を併せ持つ女性。いつでもどこでも愛嬌を振りまく事を忘れない。
初見の客からはやや敬遠されがちだが、その手腕や知識量は確かなので｜表側《観光ガイド》としても｜裏側《裏社会の執行人》としても重宝される。
基本的に物事を楽しんで生きるタイプの為、よっぽどのことが無い限りは敵対者であろうと悪感情を分かり易く見せることはない。

例外が一人だけおり、“｜余燼《アンカー》”と呼ばれる所属不明のオーヴァードについて分かり易く嫌悪しながらも個人的に調査を行っている。

ナイフやスタンガンなど取り回しの良い小型武器を得物として扱い、投擲・制御して鎌鼬の様に翻弄する戦闘スタイル。
その応用として敵の攻撃そのものをも“制御”して避ける事も可能。ただレネゲイド能力としてはやや控えめの出力。
非戦闘時の事務作業・人心掌握にも長けている。
彼女の師とされる“｜喝采《ヴィクトリア》”と似たようなステータスをしているが、能力の凡そが個人での鍛錬の賜物。

特記ナシ。基本的にFH内部で良く見られる汎用サバイバルナイフなど。

“｜喝采《ヴィクトリア》”鎹 凛音：曰く『恩人』であり、リリスをFHへと導いた人物。
“｜余燼《アンカー》”｜桟雅《さんが》・クォールメイト：親戚であり唯一の血縁者。その憎悪の理由は────

出身地はフランス・ローマ。シングルマザーであった母親に育てられたが、十年前に病死。
まだ幼い子供であった為施設に入れられる手はずだったが、遠い縁を辿ってやって来た親戚の青年に引き取られてヴェネチアに移住。
水の街を気に入り永住を決意するが、青年は｜諸事情《しごと》によって一年ほどで彼女の元を離れてしまう。
代わりに「冒険家さんの腐れ縁」だというリエゾンロード“｜喝采《ヴィクトリア》”によって保護され、ヴェネチアを拠点とするFHセルに所属する事となる。

数少ない縁者であり、同時に強い■■を抱いていた青年との離別はリリスに大きな精神的な傷を残した。
彼女がFHエージェントとして働いているのは、初対面時に“ヒーロー”と名乗った桟雅との再会の為である。
きっと。悪で在れば、善はいつか私を倒しに来るでしょうから。