容姿・経歴・その他メモ

●概要：
宇宙開発企業「幽月グループ」会長、幽月 堂弦(ゆうげつ どうげん)の娘……とされている女性。
実際には父親との血の繋がりはなく、レネゲイド災害の生き残りのUGNチルドレンである。
幼少期から無重力空間環境に適した才覚を示しており、ウロボロスの因子を持ったオーヴァードである。
影を操る能力を持つ「ウロボロス」が、光の届かない暗黒空間の中で猛威を奮うのは自明の理であった。

人生の大半を宇宙で過ごしているため、時間感覚の狂いなどから、年齢の割に態度や言葉遣いが幼い。
父親の迎えを夢を見る心優しい少女であり、戦闘行為は好きではない。
ただ、自らの夢を叶えるために、生まれ持った力を利用し、敵を屠り続ける。

●能力：
彼女に対して敵対意識を向けた存在が現れた時、
どこからともなく現れたその“影”は、まるで鏡合わせのようにその姿を変質させる。
さながら、彼女は『鏡の国のアリス』である。もちろん、鏡の世界に迷い込むのは彼女ではなく、彼女に刃を向けた者たちだが。
この能力は制御が非常に難しく、チルドレンの訓練課程においては、幾人もの教官が負傷することになった。


●来歴：
父、幽月 堂弦は身寄りのないチルドレンである彼女に名前を与え、UGNから買い取った張本人ではあるが、
その内実は、宇宙開発に精を出す幽月グループが、UGNと資本関係を結ぶための理由づくりであった。
幽月グループはレネゲイド技術を、UGNは宇宙への足がかりをそれぞれ求め、彼らは密約を交わした。

それは、「戦いを好まぬ少女を、物言わぬ兵器へと昇華すること」。
戦うための、動機づくりである。

父親を買って出た堂弦は、幼少期の彼女に
「零亜がたくさん悪い奴らをやっつけたら、いつかあの青い星から迎えに来る。」と、そう嘯いたのだ。
それは、特異な体質を持っていた彼女を、戦いの場に身を置かせるための“呪い”であった。

戦いを好まぬ彼女は、いつまでも迎えに来ない父親を待ち、今日も“敵”を倒し続けている。


●セリフ例：
「止まって。……あなたが、そこから10cmでも近づいたら、きっと私に食べられてしまうから」
「……このチカラは嫌い。だって、お友達を殺してしまうもの」
「拝啓、お父様へ。私は、24になりました。……お父様はお元気ですか？」

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