やや明るい髪色の柔らかな髪、優しいとは言い難い自分の目つきを緩和するためらしい。
支部長や仲間がいる場では親切・丁寧を心掛けた言葉遣いで対応していることだろう。
ただし、相手がFHの場合はそうはいかない。

どちらかと言えば性格はねちっこいと表現されがちだ。特に恨みはヘドロのような粘度だろう。

生まれは普通の家庭だった。FHとUGNの戦闘に巻き込まれるまでは。
事故、運が悪かった、そう片づけられればどれほど気楽に生きられただろう。
忘れることなど叶わない傷跡――—自身の覚醒、両親の死、残された妹と二人生きてきた。
FHはもちろん、UGNにも多少なりの恨みはあるものの自分なりに折り合いをつけ今も所属している。

元UGN日本支部のエージェントだが、C市支部へと1年ほど前に転属となった。

ノイマンとハヌマーンのクロスブリード、相手の欲しいもの・欲しくないものを言葉へ変える。
味方には援護を惜しまないし、敵であればえぐるような要素を見つけ出し突きつける。
彼の加虐性は、味方を最大限に使う事で効率的に敵を追い詰める事にある。

家族として、信頼できる相手として適切な距離感を築けている。
妹本人はオーヴァードではないため、妹の独立を機に別々に暮らし始めた。
過保護にはなりたくないが、なっているのではないか？自問自答が増えている。