小学校の頃、彼女は人気者だった。もちろん奇跡を起こすため。
でもとある日にそれが災いし、嫉妬の目を向けていた女子数名からイジメを受けてしまう。理由はその女子数名が好きだった男子全員が彼女に好意を向けていたのが1番大きい(クラスの人気者、令嬢だからっていうのもあるが)。

能力に関して脅されたり、暴言をわざと聴こえるように言われたりした。
もちろん彼女は親切心で願いを叶えてあげたりした。それが数ヶ月続いた。
だが暴言を吐かれたり脅されたりしたことは誰にも言えなかった。

そしてイジメがどんどんエスカレートしていき、遂に顔を殴る蹴る等の暴力をふるわれてしまう。
━━━━━━━そして遂に、彼女の堪忍袋の緒が切れた。

その日、地球の海や空は一日中赤く染まった。血の混じった雹と火が地上に降り注ぎ、学校中の木々と草が焼けた。
彼女の父親は何が起こったのか直ぐに気付いて、UGNらと止めに行くが時すでに遅し、学校のグラウンドに隕石が落ちる。
……被害は甚大だった。学校は全壊、彼女をイジメていた女子数名は全身が溶けた状態で見つかった。
だが、彼女の優しさによる奇跡だろうか、イジメていた女子数名以外は、誰1人死者が居なかった。

この事件がトラウマになって彼女は転校した。
それ以来彼女は赤の他人に能力をあまり使わないようにし、ポジティブで居られるよう自己暗示をかけている。
負の感情を押し殺し、二度と災いを起こさないために。