容姿・経歴・その他メモ

人物像

一人称は「私」。
UGNチルドレンの年長組として、他のチルドレン達の訓練教官を務めている。
性格は温厚で面倒見が良く、後輩からの信頼も厚い。

一方、UGNの訓練教官を務める傍らで、子供たちを本当にこのままチルドレンとして育ててよいものだろうかと疑問を持ち始めている。それは彼女自身の境遇からくる疑念であり、UGNの施設という狭い世界しか居場所のない己を良く思っていないからだ。
さらに任務に就いてからは命を落としたり、ジャーム化する同僚や後輩の姿を思い出して夜眠れないこともあるほど。彼女の心に差す影は日ごとに一層暗くなっている。

過去

神凪色葉は一般家庭に生まれた平凡な少女であった。だが、彼女は生まれつき高いレネゲイドへの適正を持っていた。物心も付かないころ、不意に悪魔の種子(デモンズシード)に触れてしまったことにより、知らぬ間に覚醒してしまったのだ。
覚醒後、彼女はノイマンの超血統(フルブラッド)としてその才能を実直に示し始め、父や母の仕事や行動に関して何の悪気も無く口出しをするようになった。そんな彼女のことを最初は神童だと喜んだ両親だったが、やがて常人の理解の域を超えた言葉や、預言じみたことすら言い出した色葉に恐怖を覚え、やがて、距離を取るようになっていた。

成長し幼稚園に通い始めた色葉であったが、当然周囲の子供たちに馴染める筈も無く、孤立してしまう。そしてそんな色葉の奇妙な様子は同園の子供達、そしてその親にも伝わり、周囲の忌避の目はやがて色葉、そしてその両親にも向くようになってしまった。

近所にも色葉の噂は広まり、それは興味本位の大人や子供達による嫌がらせにも繋がっていった。神凪家は孤立していき、両親のストレスも、やがて限界を迎えた。

張り詰めた糸が切れたように、両親は豹変し、色葉に手を挙げ、家の外に追い出した。

その後色葉は警察に拾われた後、能力を感づいたUGNに移送され、UGNチルドレンとして育つこととなる。
両親は児童虐待の罪で逮捕され、懲役を科せられた。

何より信頼していた両親から手をあげられたことは色葉の心に深い傷をつけており、未だ、時折彼女を苛んでいる。

UGNの仕事に対して

辛い過去のあった彼女にとって、己を否定されることのない場というのは、居心地のよいものであった。その為UGNにも悪感情は持っていない。自分のような居場所の無い子供の唯一の居場所、と捉えている節もある。
そんな彼女は常日頃から"みんなを守りたい"という理想を口にしている。
だが、人で無くなる事と隣り合わせのチルドレン達全員を色葉一人で守り切る事などできないため、彼女の働きぶりは自己犠牲的になりつつある。

また、色葉本人すら自覚していないことだが、彼女の中には、一種の罪滅ぼしのような感情もある。両親を獄中に追いやってしまった責が自身にもあると考えており、己の力をせめて同じような境遇の子供達を守るために使おうとしている。

戦闘スタイル　使用武器〈疾飛：特式〉

取り回しに特化したチップ型に格納されている形状の定まらない射撃兵装。
神凪の演算能力によりその場の湿度、温度、コリオリ力等を見極めてもっとも敵にダメージを与えるのに適した形状に変形する。が、裏を返せば適切な形状に変形できなければただのコインなので常人にはまともに扱えない。
この"武器性能を使い手の能力に依存させる武器"というコンセプトは後世の彼女の獲物にも受け継がれていくこととなる。

-願わくば花の下にて春死なむ その如月の望月のころ-

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