容姿・経歴・その他メモ

一人称：僕
二人称：～君、ちゃん


自らの出身も、親の顔も、分からぬままただ兄と一緒に厳しい世界を生きた妹。
思考も言動も大人のソレではあれど心の中は幼いまま育った為、右左は分かれど倫理は皆無。
故に同じオーヴァードも一般人もどうなろうが知った事ではない
「仲間さえ居れば自分はそれでいい」と笑っている。

しかし、兄の目的もある為「居場所の確保の為」と全面的善意で準備を手伝っている。

履歴

メモ：過去

生まれた時から傍には兄だけが立っていた。
そんな兄とともに自身に居た力はふと気が付いたら思い通りに使いこなせていた。
兄にもあると思っていたが、普段そんな素振りを見せなかったが故に環の中で使わないと縛りを設けていた。


だが、普段散歩と称して通る公園で、出会った自分と同い年の子供たちの前で、その縛りを破ってしまったのだ。
ただ良かれと思っていた、自身のソレが周りにとっての普通なのだと、当たり前なのだと、友達ならと


　　　　　　　　　　　　ただ、凄いと笑ってほしかっただけだった。


その瞬間、笑っていた友達の顔は一遍変わって変な物を見るような、周りの大人から化け物を見るような目を、声を向けられた。

　　　　　　　　　「どうして？」　　　「みんなそうなんじゃないの？」
　　　　　　　　　　　　　　「なんではなれていくの？」　　「わたしをきらうの？」

それは幼い環の心にヒビを付けただけではなく、ボロボロと壊していくだけの物になった。
そしてその思考は居ない両親の意味へと繋がっていった。
　　「わたしのせいでぱぱもままもいないのかな」「おにいちゃんがしったらわたしひとりになっちゃうのかな」

環はただ恐怖していた、兄に捨てられることに
環は絶望していた、自身の持つ不気味な力に
環は恨んでいた、自分を兄ごと捨てた両親に
　環は
　　　　　環はただ、悲しんでいた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　幸せも暖かさも自分が消してしまったのだから



その日から公園へ散歩に出る事も無くなって行った。
けれども、どうしても外へ出なくてはならない時があった。
そしてそんな日は必ず「化け物だ」と詰られるのだと怖がっていた。
しかし兄はただそれを優しく抱きしめ大丈夫だと諭してくれた。

だから、壊れかけだった環にとって嬉しかったのだ。
兄に認めてもらえたから。ある時から兄が同じ悩みを持ち始めたから。
自分たちだけじゃなかったから。新しく入った子達も兄や自分と同じ目的だったから。
優しく暖かく自分たちに笑いかけてくれたから。絵本で読んだ家族という存在に似ていたから。


だから、だからこそ



「僕は家族の為に動くの、安心できる居場所を作るために」

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