容姿・経歴・その他メモ

　FHマーセナリー、FHからの仕事を請け負う傭兵。
　死の間際に得た「生きたい」という感情──死の恐怖を克服するために戦い続ける少年。

　そこに金と戦のけはいさえあればどのような戦場にも出向き、強さを売りさばく。
　生きるための戦い、金を得るための戦いに疑問を感じたことは一度もなく、生死を賭けた戦いにのみ意義を感じる餓えたけもの。
　──そのような倫理観が翻ったのは、ある戦場でのこと。
　かつてFH中規模セルの指揮した海外での戦闘において、大戦果を挙げたかわりに瀕死の重傷を負ったが、その際に褒賞として現在の武器と命を与えられた。

　そのときに感じたのは、恐怖だ。
　痛みすら消え去る死の淵に身を置いて感じたこと。
　自分の強さがなにも証明できないのは怖い。何もできずに死ぬのが怖い。
　死にたくない──死にたくない。

　その情動を得て現世に戻ってきて、それでも皎は戦場に身を置き続けた。
　極めて前向きに、恐怖を克服するために。そしていつか、以前のような強い自分へ戻るために。

「強さ」という、なにより彼にとって明確な判断基準に忠実な少年。自分よりも強いものには素直。
　自分より弱い者は自分の手の及ぶ範囲で助けてやろうとするが、それはあくまで自分の縄張りに彼らがいる間だけのこと。

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