季節は夏、セッションは夏休み一歩手前の日常から始まる。
キミたちは全員入学したばかりの1年生であり、1-Cのクラスメイトかつ友人だ。
キミたちは友人が困っていたら無償で助けてあげることが出来る程度の仲である。
夏休み中は申請すれば島を出ることができるのだが、キミたちは各々の事情（あるいは帰る理由もなく）で学園島に残り、初めての夏休みを迎えようとしている。

そしてこの夏休み期間中は世界史・人類学の教師である「ブロンズ・ウォッチャー」によって提案された特別カリキュラムが執り行われることになっている。
それはオーヴァードとノーマル混合のチームを組み、そのそれぞれが独自の「仮想国家」を運用するという名目で、学園島全体を使った陣取りゲームをするという内容。
本カリキュラム中は特別に時計型の端末が全員分支給され、常時自身の侵蝕率のおおよそを視認でき、生徒同士の戦闘も許可されている。
この時計型の端末によって位置情報と戦闘状況を一部の教員やサポートスタッフが監視することで安全に執り行われるらしい。
また、本カリキュラムに参加することで夏休みの宿題を完全免除されるということで島を出なかった多くの生徒も参加予定だ。

かくいうキミ達は宿題免除とは一旦別にそれぞれが抱えている課題の解決として直接「ブロンズ・ウォッチャー」から参加してみないか？と声がかかる。
※PC達の仮想国家の初期メンバーはHO123+エレナの4人となる。 仮想国家の名前を考えておくと少しだけ楽しいかもしれない。（セッション中にRPのきっかけとして残しておいても構わない）
※同じチームを自主的に組める、あるいは積極的に同じチームとして共闘できる程度の関係性をPC間で構築できていることを推奨する。

使用不可シンドローム：ミストルティン
推奨ワークス/カヴァー：UGNチルドレン/高校生
関連NPC：「不動 嵐獅」

【入学までの経緯】
キミは入学以前、UGNチルドレンとして現場で活動していた。
そしてキミには相棒と呼べる存在がいる。
「不動 嵐獅（ふどう あらし）」──コードネームは「不屈たる我が鼓動（コル・レオニス）」
キミと嵐獅は幼い頃から共に同じ施設で訓練をし切磋琢磨しあった仲である。
彼は見た目の割りに子供らしい所がちゃんと残っており、負けず嫌いで模擬戦闘の結果を記録していた。
少し粗暴で口下手ではあるが、UGNの人間として任務を全うできる男であることを知っている。
※模擬戦闘に勝ち越している、拮抗して引き分けているなど、事前にPLが決定してよい。

そんなキミたちふたりは優秀なオーヴァードとして数々の任務に従事してきた。
しかし半年ほど前、任務中にある事故が起こる。
仲間の多くが戦闘不能となる中、戦えるのはキミと嵐獅のふたりだけになってしまう。
キミは仲間を守るため、あるいは敵を排除するために、限界を超えた力を行使する（あるいはしてしまう）。
結果、仲間は無事に生還し任務は完遂された。
だがその代償として、嵐獅は後遺症の残る可能性のある重傷を負ってしまう。

そしてキミもこの任務を堺に戦闘があまり上手くいかない、いわゆる【スランプ】状態に陥った。
二人には療養が必要という上層部の判断により、キミと嵐獅は高校生となるタイミングで前線から退いて"学園島（アカデミア）”に入学することとなった。