容姿・経歴・その他メモ

　「信じたくないだろうが私が支部長さな。諦めな」

　気だるげ、アホ毛、常にやる気のなさそうな顔で支部長室の椅子に座らず宙に浮いている。そう、葦原運命だ。
　バロールシンドロームの単一発症者であり、作用するエフェクトの傾向は重力操作を主とした力の方向性の加減、物質の有する時間の操作である。
　
オカルトを主とした不可思議を好む性格であり、大抵の意味のわからんものには寛容である。ただそこに在るその事象が事実であって、そこに至るまでの経緯に分野としての興味はあるが「まぁそういうもんか！」で大抵は済ます。
　これは人間関係にも適応されており、訳ありの経歴が多いオーヴァードにも大体「そんなもんか！」程度で済ます。あまり深く踏み込まないし、今を観測するだけとも言える。これが後々問題になる。なんとかしろ。

- 支部と支部長　-

　彼女の管轄するUGN支部は比較的大型であり、任務の為に各地へ赴くUGNの関係者の中継地点となっている。
　そんな支部の支部長ではあるが、到底そうは見えないしなんなら支部長としての仕事もあまりしていないように表向きには見える。支部に所属している古株のエージェントが支部長だと思われることも少なくはない。
　ではなぜ、彼女は支部長なのか。
　
　当支部が在する土地は特有の怪奇譚が多く、それに属するレネゲイドビーイングの発生率が他の土地に比べて非常に高い傾向がある。その上で起きるレネゲイド関連のトラブルも多い。
　さらに怪奇とは端的に「特定の手順を踏まない限り死に直結する」ものが世に出回るものの大半ある。この死にはオーヴァードだろうと例外ではない。怪奇とは”そういうもの”だ。故に対応には相応の専門性と知識が要求される。
　彼女はその分野においては専門家であり、この土地でのレネゲイド関連の事象においては欠かせない存在である。怪奇を元にしたレネゲイド関連の事件が起きた場合の支部の行動決定権を握らせるために、霧谷が支部長の座に収めたというのが実態である。

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