『厄災』で家族を喪った学生。
代々続く武道術の家系に産まれ、厳しい両親の元で幼少期からしごかれていた。
武道術だけではなく礼節や正義についても厳しく教えられ、食傷気味でいたために小4くらいから猛烈反抗期で、小～中学では「人の上に立ち正義として弱きを助け悪をくじく」と言い張って生徒会に入り、街の不良を身に着けた武道術でボコしていた。
『厄災』以降、親へ反発していたことへの負い目等から呆然と無気力で学校を休み街を徘徊するなどしていた。しかしそれすらも許して見守ってくれる義父母の優しさに癒され、「彼らに恥じない人間になりたい」「彼らを喪うようなことは決してあってはいけない」と思い、少しずつ学校にも行けるようになり、義父母を守るため嫌っていた武道術の訓練も自主的に再開する。
過去の経歴から不良に因縁を付けられることがあるが、暴力的な強さを振りかざしていて恐れられているため、今ではあまり大事にはなっていない。それでも突っかかってくる奴にはちょっと痛い目を見てもらう。

暗い目に張り付けたような微笑みをしている。学業の成績は優秀。高校では優等生で通っている。
明るく善良そうな雰囲気で、基本的に人当たりの良いふるまいをするが、実親への反発心から圧制者のような性質が育まれた。

『厄災』を境に自分の中に【もう一人の自分】が生まれた。冷酷で破壊衝動を強く持つ、クロエの圧制者的人格であるが、「自分の一部が切り離された」ような感覚であるため普段は自分と半ば融合しているような扱い。対話もできる。「ヤハン」と名付けている。