容姿・経歴・その他メモ

現在、N市のUGN支部長を務めている。青髪で赤眼のアルビノに加え中性童顔。しかし身長は比較的高い方であるため性別を間違えられることは少ない。生まれつき体は弱いが、自身のシンドロームにて光を和らげることで外でも難なく活動することができる。黒のスキニーに灰色のＴシャツを着ており、腕には革のベルトの時計。腰には愛銃の“コルト・パイソン357”を携えている。
因みにアクセサリーの類はつけていない。理由は言わずもがな、皮膚が弱いからである。

性格は冷静で温厚。親を泣かすことと法に触れることがなければ基本的にＧＯサインを出す。ただし、敵に対しては容赦はない。生まれたときから備わっていた対抗者(カウンターレネゲイド)の力も相成り、愛銃から放たれる文字通り光の弾丸は過去幾多の敵を葬り去ってきた。

趣味は拳銃磨きと事務作業。好きなものは日向ぼっこと桃。嫌いなものは冬。最近の悩みは実家から早いところ身を固めろとせかされていること。UGN日本支部に派遣されているローザ・バスカヴィルのことが気になっている。しかし自身の顔や性格からローザから男性として見られていないのではないか…と日々頭を抱えている。

テレーズ・ブルムについては同じ同郷として、非オーヴァードでありながら活動しているという点としても一目置いている。彼女の父であるベルナール・ブルムや彼の護衛である『貴方の御傍に(チェンバレン・バイ・ヨア・サイド)』 ガルム=フローレ、『血呑護壁(ヌノー・ホビュスト)』 ミリア=フローレにはUGNフランス支部にて非常にお世話になり、彼の事故後には忘れ形見であるテレーズのことを気にかけている。

三年前に彼女が中枢評議会に参加する運びとなった際は、獅子豪家として彼女の中枢評議会参入に伴う足場固めを支持。少しの間であるが、彼女と彼女の護衛と行動を共にした。
コードウェル博士の帰還にもUGNの混乱に対していち早く行動を起こした彼女を案じて、各国を飛び回った彼女の臨時護衛として再び手を貸した。

そんな彼にも人には話せない、オーヴァードの誰しもが持つ隠れた衝動を抱いている。その衝動は“吸血”。
人の血液や唾液、××××から骨と肉までもを喰らいたい、欲したいという欲求をふとした際に感じてしまう。初めはどうしようもなく人肌が恋しくなるだけの衝動が、いつしか人の血肉を求めるようになる。実際にそういったものを食べた経験はないが、そのような目で人を認識してしまう自分に恐怖している。
余談であるが、彼が吸血衝動に苛まれている際は、その両眼が深く、紅く煌めいている。

N市に豪邸を構え、先祖代々、青髪の子が生まれる獅子豪家。
その第14代目として生まれたのが彼、獅子豪悠である。
彼は物心ついた頃から異能の力を持った人、超人(オーヴァード)として生きてきた。アルビノとして生まれた彼は、その体質から外に出ることを禁じられていた。聡い彼は外出を禁じられたことに異は唱えなかったが、やはり同年代の子達のように走り回るといったことができないことは悲しかった。

獅子豪家は他国、特にフランスとの連携を強めており、先祖に倣い彼もパリへ小学校から留学することとなった。そんな彼は自身の異能の力、太陽の光の力を独学で強めていくこととなる。しかし強まっていくレネゲイドの力や衝動に対してのRC(レげネイドコントロール)の力が弱かった。そこで彼は何かしらの備品(精神的支柱)を用いることに決めた。当時、フランスでは『シティーハンター』が再放送しており人気を博していた。例にもれず、彼も自身の母国のアニメを見ており、作中の主人公のガンアクションに憧れた。早速、財力に物を言わせて作中の主人公と同じ彼専用のマグナム、“コルト・パイソン357”を手に入れ、RCの修行に励んだ。

中学校に在学している間に、UGNフランス支部に入り、シンドロームを上手く使って持ち前の射撃力で敵を一撃で仕留めていた。この時13歳、彼がオーヴァードに目覚めて6年のことである。中学を卒業するときにはその力は並みのオーヴァードでは歯が立たないものとなっていた。

彼がシンドロームを使ったときにはそこには暖かな陽光が差し込むことから、“太陽が差すところで悪は断罪される”、『陽の当たる下に(リ・メル・ドゥワイト・エトゥワ・コンデンニ)』とパリ市内の裏社会から呼ばれるようになる。彼自身としてはアニメと同じように始末屋(スイーパー)と呼ばれたがっていたが、フランス支部内でもその名が広まったことなどと、結局彼が受け入れる形でその名が定着することとなった。

高校、大学を卒業してからもUGNエージェントとして活動を続けていた彼は、その実力を買われ、N市のUGN支部長として日本へ帰国することとなった。その際にはローザ・バスカヴィルの推薦もあり、再び故郷の地に足を踏み入れることができたことを彼女に感謝している。

前述のとおり三年前、ベルナールへの恩から気にかけていたテレーズが中枢評議会へ参入し、評議員として活動を開始。当時、N市のUGN支部長としての職も安定してきたことも加味してもらい、一時期日本を離れて彼女達と共に行動。培ってきたコネクションや獅子豪家の力を駆使して彼女の足場固めのアシストを行った。
彼女の護衛がUGN日本支部へ派遣する際はN市支部長として日本支部へ話を掛け合わすという点で陰ながら助力していた。
コードウェル博士の帰還の際にも、ここでは多くは語らないがUGN支部長としてではなくブルム家に協力する獅子豪家として彼女の臨時護衛を行った。

今は世の情勢も少し落ち着きを見せ、つかの間の平和が訪れている。しかし、きっかけは少しずつ迫ってきている。
しかし、何があっても彼は、相も変わらずに目の前の敵を排除し続けるだろう。そのマグナム拳銃に宿る暖かな陽光をもって。


あなたも人様に顔向けできないようなことはしない方がいい。どこにいても彼(お天道様)は見ているのだから。

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