こぢんまりとした静かなバー「セレナーデ」をアジトにしている。桃香本人がオーナーで行けばカクテルを作ってくれる。暗殺依頼、高利貸しをやっており、特定の順序で注文することで依頼や貸付を請けてくれる。ただ、裏社会関係ない小さな依頼を受けることも多い。
　父親が結成した当初は千人を超える構成員であり、闇カジノ経営、不動産業も行っていた。しかし、兄・智紘の謀反により構成員はほとんど死亡して10人にも満たず、闇カジノや不動産業も手放すことになった。
　それでも、わずかながら協力する者はおり彼らの助けもあってなんとか存続している。

　普段はどう見てもアタッシュケースにしか見えない重機関銃。ワンボタンで変形するが台座などなく一般人が使うことなどまるで想定していない。通常のブローニングM2よりかは軽量だがそれでも10kgは下らない。生体認証で動くため彼女以外に扱うことはできない。

　疾風豪に拾われた捨て子の兄妹、その妹が今の疾風桃香である。成長すると兄妹共々自ら進んで、尊敬する父親を支えるため裏社会の道に入った。
　当時、桃香達が裏社会へ進むことを疾風豪は反対したが根負けした。実際、犯罪組織“クラウズ”を結成しトップとして取り仕切っていた彼にとって、大きな助けになった。
　しかし、兄・智紘がレネゲイドウイルスのことを知ってから一変。彼は疾風豪を襲うためにオーヴァードへ覚醒、“クラウズ”をほぼ壊滅させ妹・桃香を無理矢理覚醒させた。この時、目覚めたばかりの力を制御できず、近くにいた父親を血で切り刻み、風で吹き飛ばしてしまった。しばらくしてUGN関係者が駆けつけ、霧谷雄吾の指示により父はUGN日本支部傘下の病院へ搬送され、今もそこで眠ったままである。
　彼女はUGNで訓練を受けたのち、“クラウズ”を引き継いで二代目ボスとなる。そして父親を預ける代わりに霧谷雄吾に協力することを約束して今に至る。

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