容姿・経歴・その他メモ

一人称：僕
二人称：名字+くん、さん


灰色のトレンチコートに身を包む老齢の男。

｢限界の一歩手前までは真摯に、されどそれ以上のことはしない｣を信条にしているため、見切りをつけたり諦めるのが他人（とくに若人）よりも早く思えるかもしれない。


元々はしがない役所勤めの一般人だった。
長年積み立てた貯蓄で世界を回る。
そんな小さくも長い老後の夢のために働く、そんな……。

しかし人生というのは不思議で、何が起こるか分からない。
イギリスの寝台列車に乗っていたある日、レネゲイド関連事件に巻き込まれ久蔵はオーヴァードに覚醒した。
違和感に苛まれる最中、手元に転がり込んできたライフル銃と黒曜石のペンダント。
その黒曜石から声が聞こえ……気がつけば、久蔵はライフル銃を手に、視界の外から襲いかかろうとしていたジャームを無力化していた。

この事件の後、UGNに保護されしかるべき手続きと説明を受けた久蔵は、半ば無意識とは言え功績を上げた事実から、エージェントとしての所属を提案された。
世界を渡り歩く夢を続けられるのならば。
そう返した結果、世界各地の小規模な事件に対処しつつ、必要とあらば各支部の増援として正式な任務に参加する……そういったやや特殊な立ち位置のエージェントとして契約するに至った。
事件の中で出会ったレネゲイドビーイング・アリオンをUGNは久蔵のレネゲイド知識補完役として、そして久蔵をアリオンという未知数なレネゲイドビーイングの監視役として、共に過ごすよう命じた。
その代わりではないが、事件時に使った特殊なライフル銃……レッドテンペストの所持及び使用を、UGNは許可した。

世界を渡り歩く老齢エージェントとして生きる最中、久蔵はある時から"マスターレギオン"なるFHのマスターエージェントに目をつけられるようになった。
理由は不明だ。
たとえその理由に正当性があろうとも、世界を渡り歩く夢を邪魔しかねない存在である以上、軋む足腰に鞭を打ってでも、彼との縁にけりをつけなければならないだろう。

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