容姿・経歴・その他メモ

　彼の家族は音羽狽夏を除いてもういない。最初の家族は彼の弟ばかりを可愛がり、その教育を半ば放棄していた。そんな彼を拾いあげたのが、音羽狽夏の両親であった。父は実母の兄である人であった。高校で古典を教え、特に漢詩に精通していた。そんな彼が、自分の娘に付けた名前は「狽夏」。中国の架空の動物「狼と狽」にちなんだものだった。狼と狽は一緒に行動しなければ、動揺して動くことができないのだという。狼真は自分のために名付けられた妹を必ず守り抜こうと心に決めた。
　しかし、試練は訪れる。冬季の休みを利用した家族旅行先での雪崩れ。とっさに掴めたのは、妹の左手だけだった。冷気だけしか感じることしかできない中で、妹の体温は唯一の希望であった。雪崩れによる交通網の麻痺、何よりもオーバード同士の戦闘による携帯電話基地局の破壊による通信網の一時的麻痺。救助の初動は遅れは遅れてしまい、彼の両親以外にも何人も犠牲者がでた。
　搬送された病院で先に覚醒していた妹の血液を輸血しため、自身もオーバードに覚醒している。この一件は、人為的にオーバードに覚醒させた唯一の事例としてUGNに記録されている。意識を取り戻しても、兄弟で過ごすことが多く、大人に心を開くことはなかった。その心を解きほぐすことができたのは、山陰東医師だけであった。狼真は彼と接することで大人へ信用を取り戻して、リハビリを前向きにこなしていくことになった。
　狼真は東医師に憧れて、大学進学を決意した。奨学金はUGNのツテを借りているが、それは彼の学力等を考慮した特例的なものである。そのため、その手配をしてくれたテレーズ・ブルムには感謝はしているが、その理念とは相いれないと感じている。それに”守る側”が圧倒的な力を持っていることが釈然としていない。

　「俺はオーバードを憎む。UGNには恩義はあるが、金の貸し借り以外は受け付けない。だから、俺に俺たちに関わらないでくれ。」　
　　　　　　　　
大まかな性格：メイン（反抗的）サブ（マイナス思考）（真面目）
好きな事：蕎麦、うどん
嫌いな事：ギャンブル（必ず負けるので）
苦手な事：運ゲーやガチャゲー
運動神経：できる　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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