容姿・経歴・その他メモ

白い髪、普段は糸目だが見開くと赤い目を持った全盲の少女。　
見えない世界で身につけた超人的な聴覚と神速の抜刀術を武器とする。
とある街に古くから伝わる神社、因幡神宮に生まれたが、産声を上げたときにはその目に光を写す事は無かった
因幡神宮は代々弱視の家系であり、見えない事でよりありがたい目を持つと信仰されていた。その中でも生まれつき光を写さない目は〝浄眼〟と言われ、特別視されている
そして都合の悪い事に、生まれながらのオーヴァードであった彼女は、神の御使として扱われる事になった
彼女は幼い時から御神体として社に軟禁され、光の差さない社の中で醜い参拝客の戯言を聴き、言いつけ通りの神託を述べる毎日を過ごした

しかし、ある時にジャームが神社を襲撃し、一夜のうちに家族は皆殺しにされ自身も殺されかける。その時初めて〝恐怖〟を知り、生きたいと願った。
その願いが叶ったのか、偶然にも社の最奥に安置されていた刀を手に取った事により完全に覚醒、自身の身体を返り血で染めてその姿を消した……

身一つで頼りもない、目も見えない少女が裏社会に飲まれ、その手を汚すのにそう時間は掛からなかった
いつしか、音もなく訪れ一刀の元に首を刎ねる
そんな都市伝説にも似た噂が立つようになり

摩耗した心を隠して歩いていたある日、1人の少年とぶつかり手を差し伸べられた事で転機が訪れた
なんの打算も悪意もなく、ただ当たり前のように差し伸べられたその手に、彼女の心は再び音を発して……日常の守護者へと、彼と同じ立場へと追いかけるように籍を置いたのである

本人は自覚すらしていないが彼女が胸の内に秘める願いはただ一つ〝あいしてほしい〟
金儲けの道具でも無く、人斬りの剣でもなく、神の御使でも無い
ただのさみしがりな女の子〝因幡 夜凪〟を抱きしめて欲しいと言う、ただそれだけの平凡な願いである。

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