容姿・経歴・その他メモ

髪

瞳

肌

愛が欲しい。それだけが望みだった。
祖父は優しかった。友達も良くしてくれた。けれどそれでは埋まらなかった。両親の愛という、根本的な土台が抜け落ちた心のバケツは。いくら恵まれた環境でも満たされなかった。満たされなかった。満たされなかった！
だから祖父を殺してみた。特に何もなかった。
幼なじみを殺してみた。逃げ惑う分時間がかかるだけだった。
FHという組織が身柄を拘束しに来た。殺そうとした。立ち向かってきた。血が流れるので焼き切った。攻撃を受けるのは初めてだった。日が暮れるまで切り合った。鼓動がはやるのを自覚した。
ああ、これが。これこそが欲しかったモノ！

そうして、彼女はFHへと身を貶した。
「戦るときだけはみぃんなこっち向いてくれる。うちだけを見てくれる。嬉しいわぁ」
愛を吐き間違えた女は、戦場で全てを燃やしつくす。全てが終われば…戦意という名の愛すらくれない、用済みの木偶人形を凍らせて。次の愛（たたかい）に走るのみ。

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