容姿・経歴・その他メモ

微睡みのようにおぼろげな世界で、死の淵にあったはずの私は“それ”と出会った。
ゆらゆらと揺蕩う“それ”は、やがて人の形を取り、私と瓜二つの顔を持った。
同じ姿を取りながら、超常のものである圧倒的な存在感に、思わず、問い掛けた声が震える。
「あ、あなたは……？」
「お前の中の神(信仰)が、神(わたし)という容(かたち)を取ったもの」
“それ”は……いや、“神”は、淡々と告げる。
「で、あれば。神(わたし)は、そう、クガイである」
クガイ様。と、思わず溢す。それは荒唐無稽な論であったが、私にはそれこそが世界の真理であるかのように、ああ、この存在はまさしくクガイ様なのだと、そう受け入れられた。
「手を取れ。お前の中の神(伝承)に従い、神(わたし)はクガイとなり、お前は神子となる」
クガイ様が、手を差し出す。私が、神子に。あの、神の権威を体現する子供のような、神子に。
今ある安寧を棄て手を取ることに、躊躇いはなかった。
「神(わたし)は、お前を救う奇跡(クガイ)となろう」
頭の中に、クガイ様の声が響いた。そしてようやく、世界は覚醒する。


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島生まれ島育ちの元警察官。辞めて付き人になった。
自分より先に神子として“産まれた”と認識しているので、空海悠希のことを「姉様」と呼んでいる。
クガイ様(偽):協力型RB。クガイ様(真)ではないし、特に神足り得る神性もない。PCの中にあるクガイ信仰と神という固定観念によって発生した。PCの無意識の願望を拾い上げ自らの意思として反映する。ほぼほぼ全肯定bot。

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HO③
ワークス／カヴァー　宗教家／なし
シナリオロイス:雁実 光慈（かんざね みつじ）
あなたは九崖島で生まれ育った島民だ。
数年前、あなたは原因不明の病によって死を待つばかりだったところを、『神子様』の奇跡によって助けられた。
奇跡の起こった時のことはよく覚えていないが、目覚めたら今までの苦しさが嘘のように、体が軽くなっていた事だけは覚えている。
それから彼女への恩を返すため、村の司祭である雁実に申し出たあなたは、今では彼女の付き人として日々を送っている。
だが、年頃の少女とは思えぬ落ち着きを持ち、祭殿のみで生きる彼女を見て、あなたの心はチクリと痛むだろう。
そしてもう一つ、あなたには、誰にも話していない秘密がある。
身に余る奇跡の代償か……神子とは異なる種類の、しかし同質のように思えるその力を、貴方は手に入れていた。誰にも話せないその秘密は、罪悪感となってあなたを締め付け続けている。

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