容姿・経歴・その他メモ

彼女が生まれたのは日本のK市という都会と田舎のちょうど真ん中に位置するような平和な町だった。彼女も弟や両親とともに、何事もなく平和に暮らしていた。だが、その平穏は脆くも崩れ去ることになる。いや、こんな何の特徴もない街だから神様が見逃してしまったのだろう。K市はFHとUGNの大規模戦闘の舞台となってしまった。迫りくる戦火の中で、彼女の両親は命を落としてしまう。生き残った彼女と弟はUGNに保護されることになった。環境が変わっても彼女の不運は未だ尽きず、UGNの一部の幹部が主導していた計画「ワルキューレ計画」に被験者として巻き込まれることになる。「ワルキューレ計画」とは、オーヴァードの血液をレネゲイドウィルスの未感染者に輸血し、より強力なオーヴァードを生み出そうというものだ。


・ワルキューレ計画　結果報告書

「ワルキューレ計画」は結果から言うと成功した。彼女と弟は、強力な能力を持ったオーヴァードとなった。他の被験者？報告する必要などないだろう。あの子供たちもうれしいだろうさ。自分たちの中から将来有望なオーヴァードが出てきたんだから。あと、あの子の処理どうするつもり？生き残ったけど、全然強くないあの子。消すにしても放り出すにしても、早い方がいいんじゃないかな。あっちにまとめてよこすわけにはいかないでしょ？向こうのお偉いさん方に殺されたくないしね。
我々の研究所からはあの2人を提供するように要請があったよ…まだまだあの子たちには隠された力が眠っていると思ったんだけど・・・残念だなぁ、本当に。

その後、ワルキューレ計画の成功例は「アイン・ソフ・オウル」という機密プロジェクトに組み込まれることになった。


・実験体NO,1についての研究、考察結果報告書

・実験体NO,1は、ワルキューレ計画の産物としての研究サンプルであり、その特異性、そして、別のオーヴァードからの移植に適応したという点において、非常に重要なサンプルであると考える。

・オーヴァードとしての能力は、自身の特殊な血液を使用し、武器の製作、また、身体の変化、強化を行うものであると推測される。

・上記の2つの調査結果より、彼女を『プラン：Tree of Life』の強化実験のサンプルとして研究することに決定し、実験を行う。

・これまでの研究結果から、能力には同様の能力系統を示すと思われる反応が発見されており、全く異なる系統を持つ能力者の血液、体細胞の移植は拒否反応、精神癒着などの副作用を引き起こす確率は高い。このことより、身体の変質、また、獣化などの能力をもつ実験素材の移植、適合実験を計画する。

・やはり見込んだ通り、NO,1は素晴らしい素体だった。身体の変質を行うオーヴァードの血液・細胞と高いレベルで同調しており、身体的な能力は一般的なオーヴァードからは逸脱したものとなった。獣化の能力を持つ体細胞との適合実験も行われたが、獣に近いオーヴァードの体細胞に対しては適合せず、身体にひびが入り、血液の中に不純物が発生した。その際、左眼の視神経が不純物により負傷。緊急手術によって、超高性能疑似眼球「エーテル」を搭載した。被検体の生命活動の維持は問題なし。以上の実験結果から、彼女の能力は、自分の血液の操作および、身体の変質・強化であることを前提とする。実験の第二段階として・・・


「アイン・ソフ・オウル」は、「ワルキューレ計画」がUGNに知られたため、研究者たちはこれを放棄。
彼女と弟は公式にUGN所属のオーヴァードとなった。彼女のコードネームは「metatron」（ユダヤ教の天使、天の書記とも呼ばれる。）となった。その由来は、彼女は口約束を嫌い、なんでも書類に書き残す癖があったからだそうだ。

「文字が好きな理由？　それは簡単だよ。この無機質な黒色は、私に冷静さを与えてくれるからだ。」

片割れをなくした天使は未だに進み続ける。その先に何かがあると信じて・・・

補足

①バルバラについて

・ワルキューレ計画3人目の生き残り。消される予定だったが、その前にUGNによる強制捜査が行われたため、彼女らとともに保護された。

・現在は静香の秘書として彼女を支えている。

②弟について

・名前は「白鳥　省吾（しらとり　しょうご）。」コードネームは「Sandalfon（サンダルフォン）」

・ある事件で命を落としている。彼女は別の事件に当たっていたため現場には居合わせていない。


③追加遍歴

・N市の管轄だったが、この度移動となった。

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