レネゲイドビーイングによって育てられた少年。恩人を失った経験から、人間に対して不信感を抱いている。現在は雪を殺した仇敵を探し復讐を果たすためゼノスに所属し、力を鍛えながら仇を探している。

　やや寡黙で、年齢の割に達観した性格。幼いころは人里から離れて暮らし、雪を喪ってからは人間を嫌うようになったため感情表現やコミュニケーションが苦手。そのため、言外の意図を汲んだり、逆に表現が直接的過ぎたりするせいで人から反感を買うことも多々ある。
　人里から離れて暮らしていた期間が長かったが、雪を喪ってからは仇の情報を集めるため調査のため旅人として生活をしていたため意外と俗世の事情にも詳しかったりする。

好きなもの：和食(特に味噌汁)、散歩、晴れた冬の日
嫌いなもの：辛いもの、銃火器
苦手なもの：人間

　両手に持った2つの刀と腰から伸びたアームが装備する1つの斧、周囲に浮遊する12本の短剣で戦う。あらゆる方向から襲い掛かる剣戟は不可視の軍勢に襲われているのかと錯覚する。刀の名は、遺産級の古太刀『雪華』と隕鉄を鍛えて作り上げられた『星雲』との銘がある。
　重力を制御する能力に頼っており、自らにかかる重力を軽くして機動力を得たり、刀のインパクトと同時にその重量をを何倍にも倍増し威力を高めたりなどしている。その自身の肉体に頼らない剣技の性質上、その身体能力は線の細い見た目相応に非力なものとなっている。これは、身体能力に係る鍛錬の時間を実戦的な技術の向上に充て、最短で復讐を果たすための力を獲得したいという群樹の意志の発露でもある。
　我流の剣技は非常に実用的であり、実戦での障害排除能力を極限まで追求した技巧の数々はUGNの精鋭にも引けを取らない。特筆すべきはマシンアーム状態のメタやアステリズムたちとの共闘を前提に技巧が研ぎ澄まされているため、相対した敵は大勢の剣士を同時に相手相手取っているような錯覚をも覚える。
　弱点を挙げるならば、技巧の追求によって犠牲にされた肉体そのものの未熟さだろう。切断や刺突などの攻撃力は高いが、正面からの打合いや切り結ぶ際の純粋な力比べでは後れを取る場合が多々見られる。しかし、重力制御によって相手に不利を押し付け、自身を優位に立たせる場面が多いためこの弱点が露見することはほぼ無いと言える。

　様々なレネゲイドビーイングと友に生活している。鋼材と同化した金属生命体の『メタ』がその代表例。車やヘリ、ボートからマシンアームなど様々な形態に変形する。使用する短剣たちも別個の意志をもった個体であり、それぞれが『ジャーニー』『フェブリ』『マチ』『リィ』『メイ』『ジュン』『ライ』『オーガ』『セプト』『オクタ』『ノーヴ』『ディーセ』と名前を持っている。