いつも一人でいる老人。その正体は、人々が常々感じ、そして忘れた孤独感が行きついた成れの果て。人が集まりやすいところに定期的に出現し、孤独感を埋めようとする。
　普段は公園のベンチや広場など、人がたくさんいるが少々ひっそりとした場所で静かにしている。近づいてきた人間と仲良くなった後、離れようとする度にダメージを与え弱らせ、最終的に全身を飲み込み殺す。そして、また寂しさを満たすため人を探し始める。今回ここに現れたのも、参加者が集まり始め、彼の出現条件を満たした為。
　本人の目的は孤独感を埋めることだが、もし彼が孤独でなくなった時、それは彼の存在意義の否定となる。その為彼はまた一人になる為に相手を捕食する。こうしてまた一人になった後、空虚な心を埋める為、何処かへと出現するのだった。

　私がいつからいたのか。この問いというのは、私からしたら非常に難しい。つい先程産まれた気もするし、ずっと昔から。それこそ、最初の微生物の誕生の時から存在するような気もする。
　私は、生物の原初的恐怖に最も近い存在…だと思う。どんな生物であったとしても、消えるというのは怖いものなのだ。何者でもない。という存在ですらなくなる。本当の意味での無だ。生物である以上、それは怖いものなのだ。そして、その存在に最も近い存在が、私なのだと思う。どんな英傑聖人悪魔でも、生を授かった以上必ず感じる感情。孤独。私は、誰の心にも必ずいるのだ。その姿形を、諸君らは形容出来ないだけで。
　だからこそ、諸君ら数百億人の想いから生まれた私は、こう感じずにはいられない。
あぁ。この世の誰か。私っから離れなければぁ、イィ～～ィイのになぁ～～～～。

人類の孤独感が具現化した存在。孤独を埋める為に人と接するが、一人じゃなくなった瞬間存在意義が崩壊するため、相手を飲み込み殺害する。

所属：なし
武器：なし
防具：なし
ヴィークル：なし