容姿・経歴・その他メモ

　長い髪をサイドテールでまとめた活発な少女。
今年16歳になったばかりの女子高校生で、天真爛漫な、表情のよく変わる人懐っこい性格。
イメージは人を見かけると走り寄っていく犬。
ではあるが、両親が医者と看護士であり、人を助ける二人を見て育ったがゆえに、人に親切に、困っている人は見捨てない。というのを信条に正義感の強い面もある。

　現在は居候先の探偵事務所で主に家事などの雑用をしながら、奨学金で高校へ通っている。渡辺が珈琲にうるさい性格だったために絢も珈琲に多少詳しくなってしまった。


医者の父親と、看護士の母親の間に産まれたごく普通の少女。
両親がどちらも多忙な仕事だったゆえにあまり構ってもらえたわけではないが、それでも両親の精一杯の愛情を感じて素直に育つ。

妹の彩（さや）が産まれてからは、忙しい両親に変わり妹の面倒を良く見て、家事も積極的に行い、自分に懐いてくれた妹を溺愛。構いすぎてうざがられた時は三日寝込んだりもした。

彩が小学校の二年生、絢が中学一年生になったばかりの頃だ。
その日は絢の誕生日で、両親が早く帰ってきてくれる事を約束してくれていた。
いつも通り、朝の支度をして、彩を起こして、一緒に家を出て、
学校で授業を受けて、友達に誕生日を祝ってもらったり、両親が早く帰ってきてくれる事を自慢げに話したりして、学校が終わったら走って帰った。


一歩入った家は血溜まりになっていた。
誕生会のために飾られた部屋もごちそうもぐちゃぐちゃで、両親も部屋と同じだった。
妹もその中にいた。


いつの間にか警察が絢を連れ出していた。
警察の捜査の間、どうしていたかはあまり絢の記憶にない。ただ、明らかに事件だった家族の死を、警察は録に調べもせずに捜査を打ち切ったことは、後になって知ったことだ。

両親の知り合いだと言う男性が、引き取りたがる親戚のいなかった絢を、なぜか連れていって、居候させてくれることになった。正直に言って冷静に考えると胡散臭い。

けれど、居候先の男性、渡辺は探偵をしていた。だから、彼を手伝い、探偵として人脈を作って自分で調べて家族の事件の犯人を探し、捕まえる。そのために彼に弟子入りをして……


三年も経った。中一からもう高校生である。なのに一向に仕事の手伝いをさせてくれない。高校生ならバイトだって問題ないはずなのに雑用ばっかりだ。
ばーかばーか、年中帽子おじさん。帽子ずっと被ってるとハゲるんだよ。ハーゲ！将来的ハーゲ！

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