容姿・経歴・その他メモ

エリック、13歳。5月25日生まれらしい。UGNチルドレン。

三歳のころ親を亡くし、死にかけていたところを支部長に拾われ、育ててもらった。
彼はとても正義感を持った少年である。おそらく、この善性は育てた支部長によるものなんだろう。甘ちゃん。
自分を助けてもらったように、だれかを助けたい。支部長のように何者かになりたい。要は英雄願望を持っている。
要は、彼の精神性はただの年相応な少年である。ただの。そのはずだ。


たとえ、平凡であっても。今の幸福を、この守りたい場所にいること、いられることを嚙み締めたかった。

誰かに後ろ指をさされても、どこまでもまっすぐに進んでいく。脇目も降らずに進んでいく。道は一つしかない。

誰も自分の手の先から零れ落ちないように。守るために。君を守れれば、今死んだとしても未練は何もない。

何が起きようと、僕は何も変わらない。ただまっすぐ。君が、君さえいれば。呼吸もうまくできない。

なにも犠牲にできず、残ったのは、残されたのは、死ぬべきなのは、何にもなれない自分。そんな自分を正しさで殴りつけて、生きていく理由にする。

そうだ。傷跡は埋めた。強さで弱さを消した。痛みは消えないままでいい。だから、道を塞ぐ余計なものは取っ払ったから、鎖は千切れたから。後の自分は、そうだ、もう自分は曲がらない、曲がれないんだ。

そうだ。あはは、もう死んでるようなもんなんだけどさ。今、まだ、また、死ねないなら。死ねない理由を映し出せ。少しでも守りたいもののために生を望むのなら。殺すしかない。そんな闇の中を必死に生きて、もがいてる。

何度でも。君を、君だけを守りたい。


まだ、歩けるか？


足が動くんだろ？


誰のために戦ってんだ、走れ、走れ、走れ。


限界を超えろ。


願わくば、この小さな手に幸福を。

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