大量の竜によってその土地の人間や建造物を無差別に破壊し壊滅的な被害をもたらすという事象が発生。初めて観測された地域から名前を取ってこの災害を竜災『アルビオン』と呼称することになった。

前触れなく出現するため対策が難しく、戦力を分散しないと『アルビオン』発生に間に合わず、分散された戦力では倒しきることができずにいた。

何度も交戦を続ける中で、襲撃されやすい場所や、有効な攻撃法が分析される。さらに████島に上陸予想が立てられ、実際に上陸した際には対策チーム総動員でついに『アルビオン』の討伐に成功する。

竜の死体は消滅したが、島の復興作業中に角のある子どもが発見される。検査の結果、その子供から発せられるレネゲイド反応が『アルビオン』と同じであることから『アルビオン』のレネゲイドビーイングであると断定された。

尋問で他にも襲撃の目的が竜種の繁栄のためであったこと、竜の軍勢はアルビオン自身が生み出した眷属のようなものであること、わかってはいたが襲撃で殺した人間について思うところは全くないことが分かった。

ほとんどのレネゲイドビーイングは人間のことを理解したいという欲求があるというが、アルビオンにその欲求が感じらずいたので、そのことについて聞いたところ少し考えた後、自分を倒した人間達が何者で、どういう集団かという質問を受けた。作戦に参加したエージェントやUGNについて説明したところ、誰が一番強いか、他にはどんな人間がいるのかと食いついてきた。
アルビオンにとって自身を倒し得る可能性を感じた人間には興味を持ったらしい。

評議会からは処刑を命じられたがアルビオン曰く
「殺しても無駄。『アルビオン』は最後の竜種としての概念存在であり、この体も人間とのコミュニケーションのための道具でしかない。殺したところで別の『アルビオン』が発生する可能性がある。だったら首輪でも付けて見張っていた方が良いでしょ。『アルビオン』としては死ななくてもここにいる自分としては死ぬことになるからUGNの命令には従う、戦力でも実験体でも好きに使ってくれていいから見逃して欲しい。」とのことだった。

発言の真偽を見抜けるエージェントからも嘘ではないと判断され、現状████島での戦闘より弱体化していることから反抗されても対応可能と判断され、処刑は見送りになった。
いつでも処刑できるように常に首輪を付けることと、一部の能力の使用を禁止し、UGNの実験や作戦に協力することを条件に。

・侵蝕率　
アルビオンはレネゲイドビーイングであること加味しても通常のオーヴァードより侵蝕率が高く、活動中にジャーム化のリスクを危険視されたが、作戦中の侵蝕の伸びは緩やかで通常の作戦で運用する分には問題はないラインであった。侵蝕値が増えにくいのは生前に友人から長生きの秘訣として力の温存するコツを教わったからで、その友人は竜と意思疎通ができる人間(っぽい)の少女だったらしい。

・禁止事項　無許可の血液接種
作戦でジャームの制圧にアルビオンを参加させた際、戦闘不能になったジャームにアルビオンは自身の血液を摂取させジャームを再起させた。ジャーム数分暴れた後再び沈黙。この時アルビオンはジャームに竜の血を与えて竜化を目論んでいたことが尋問によって発覚。竜の血に適応できなかったため大事にはならなかったが、同じことをして被害を拡大させないため許可なく血液を摂取させることを禁止事項に追加する。