容姿・経歴・その他メモ

【キャラクター概要】
一人称：俺　二人称：あなた、君　敬称：～さん（年上）、～くん・さん（同年代）

性格は年相応に明るく、真面目にUGNとして活動できるように訓練に励んだりしている。言ってしまえば平凡で、普通の少年。
色々考えたりはするものの、自分の思いを口にするのは苦手なところがある。
両親と離れて、UGNの寮で暮らしている。両親と弟の四人家族で、寂しいのかあまり家族の話題は口にしない。
意外と情報通で、品薄の商品を売っている穴場的な店を見つけるのが得意。

好きなものは青空。天気がいい日にあてもなく散歩をするのが好き。
真空色は誕生日である1/21の誕生色。それもあってか好きな色は青。

通っているのはPC2が通う中高一貫全寮制の桔梗原学園、ではなく市立の中学校。
ただ、進学先として桔梗原学園の高等部に行きたいな、と思っている（PC2たちが通ってたので）。


【GM向け情報】
《家族の喪失》
一年と少し前、家族で出かけていた。
ちょうど三歳になる弟は体が弱く、両親はそんな弟にかかりっきりだった。
その日、出かけたのも風邪を悪化させて入院していた弟の退院祝いの為だった。頑張ったご褒美にと遊園地に向かっている車の中で、リュックを抱えて不貞腐れていた。
両親が、弟ばかりに構っているのが不満だった。寂しかった。お兄ちゃんになったんだから、中学生なんだから、と苦笑いと共に我慢を強いられて、我儘を言いたい気持ちと両親を困らせたくない気持ちとがぶつかって、言えない思いが不満となって顔に出ていた。
上機嫌に笑う弟に、お前ばっかりいいよな、と。弟が憎かったわけではない、心底から嫌ったわけでもない。弟だ、可愛いと思う気持ちは確かにあった。だから、複雑な気持ちで見ていることしか出来なかった。

両親がそんな自分の気持ちに応えようとしていたなんて、知らなかった。弟の快気祝いと言いながら、自分とめいっぱい遊んで、これからだってもっと、自分を見ているのだと伝えてくれようとしているなんて、知らなかった。

知らないまま、車は事故に遭った。自分たちが乗る車だけじゃない、高速道路を走っていた車の全てが、事故に巻き込まれた。
あちこちで車がひしゃげて、燃えて、這い出た先にいたのは白い鉄の鎧を来た誰かだった。
両親も、弟も、誰も助からなかった。鎧の誰かに連れていかれる寸前に、自分が這い出た車が爆発して燃えていく様が、見えた。

《連れていかれたその先で》
家族が死んだ事実に打ちひしがれる暇もなく、無機質な建物で行われたのは苦痛ばかりの何かだった。
寝ても覚めても苦痛ばかりで、家族のことを思い出して涙が溢れても、それを慰める存在は誰一人としていない。助けを求める存在すら、最初から失っていた。
ある日、急に苦痛を感じなくなったと思えばオーヴァードに覚醒していた。実験はオーヴァードとしての訓練に変わって、痛みの感じない体は疲労で動けなくなるまで動き続けた。
体は慣れていったけど、心はずっと苦しいままだった。会えない家族に会いたくて、会うことができないことに疲れていった。
「叶うなら……叶う、なら……母さんと父さんに、弟に会いたい」
家族に会いたい―――それが叶わないというのなら、せめて、俺を見てくれる人と、一緒にいたい。
涙も流さず、ただそれだけを願った。

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