容姿・経歴・その他メモ

ソニー・ビーンがごとき『食人鬼』の一族で生まれ育った、異形の美食家
社会の中に紛れ込んだ獣の群れは、効率よく各々のやり方で『獲物』を狩り、貪り、そして優雅に接種していった。
そのような一族の末裔たるミーシャは、当然のように家に伝わる独特な――社会通念上における最悪の食生活を行う日々を過ごし、その感覚を洗練させていった。

10歳の誕生日である、父が持ってきた『材料』は、人に似ていたが、違うものであった。
父が言うには、殺したらこの姿となり――どうにか殺して持ってきたのだという。家族は、それを――野良のジャームを調理して捕食――全員がレネゲイドウイルスに感染。
……察知して駆けつけたFHが見つけたのは、『新鮮』なジャームを笑って貪る、ただひとりオーヴァードへと至ったミーシャの姿だった。

その後、FHに拾われたミーシャは、ノヴァリスの地に送られ――紆余曲折の果て、全てを受け入れる汚濁たるラス・ヴィダスにて、悪逆無道の生徒達を掻き集め、マフィア『サトゥルヌス』を結成。若くして一端のギャングとなった。
ミーシャは、FHにおける教育によって、生育環境で身に着けた調理技術を、相手が『死なない』程度に行使する術に熟知した、天性の拷問官であり、腕利きのシェフである。

趣味――というよりはライフワークは調理。

裏切り者や敵対者に対しては『調理』を行使し、味方には『料理』を振る舞う――どちらも、敵味方問わずに恐れられている。
……普通の料理を振る舞ってもビビられる現状をミーシャは楽しんでいるため、意図的に誤解させて料理を出すことが多い。

実際問題として、ミーシャは食人をそこまで禁忌とはしていないだけで、積極的な食人嗜好があるわけではない。
より旨いものはこの世に――特にノヴァリスにはいくらでもある。食人鬼の異名の由来は過去の経歴と、八月革命での大暴れに由来するものであり、周囲にイメージされるほどの人食いではない。
ミーシャは旨いものが好きなのだ、そして、人間は悪くはないが最高の素材ではないのだ。

自他共に認める『本業』はマフィアの上がりで食う極道モノであるのだが、『学生』としてはレストラン経営者としての顔を持つ、ラス・ヴィダスにおける総合的な商業的敗者ではないため『除籍者』ではなく、プラタ・オ・プロモにも席を持つ傭兵でもある上、オーナーとして珍味の仕入れにも定期的に出張する。
その為、他学区に腕利きの傭兵や食材の仕入れ出張することも珍しいことではない。つまり、定期的にシマを空けることになるのだが……奪われたものを奪い返す時は、悪名高める機会でもある。
……奪われても、奪われなくても、全体的に損はないのだ。


戦闘スタイルは、両手を食器に見立てた『調理』。
嗜みとして格闘技は習得しているが、その戦闘スタイルは輝きの爪で急所を貫き、解体するように『調理』する。

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