人助けが大好きな声のデカい一般オーヴァード。UGN仙台市支部の監視対象であり、自由奔放に……もとい一般人の目の前であろうと能力を使おうとするため、支部内では厄介な問題児と目されている。しかし能力の使い道全てが“人助け”であるため、処分するにも都合できない状況。
具体例は以下。火事真っ只中の家屋に単身突っ込み救助活動、ベランダから落ちかけた子どもを壁を駆けあがって救出、バイクで逃げる強盗に対して車道を走って捕まえる、しれっとUGNのエージェントたちに混ざってジャーム狩り……などなど。やっていることは滅茶苦茶だが、その実レネゲイドのコントロールは異様に上手く、最低限の行使で最大限の効果を発揮し“正義”を執行している。UGN的にはエージェントかせめてイリーガルになって欲しいが、「一つの組織に属するのはなんか違う」とのこと。

性格は前述した通り自由人。一貫して自身の謳う“正義”を盲信しており、人助けのために利益を度外視して協力するような善性の具現から、どんな事情があろうとも自らが“悪”と規定した相手に一切の容赦をしないという危険性まで、唯一の芯と枝分かれした複数の顔を持つ。本人的には“人は平等に皆助ける”が、“悪人は人じゃないのでノータイムで滅してよし”らしい。多分FHに向いている。
アイデンティティであるがとにかく声がデカく、日常的にミュージカルかってくらいよく喋るしよく動く。ただTPOは弁えているようで、ところ構わず叫び散らかすタイプではない。注意もしっかり聞く。自慢できることは人助けの功績と、生活リズムが馬鹿ほど正確なこと、あと誰かからもらったらしい大きめの槍。特に槍に関しては我が子のように大切にしており、クソデカいバッグに無理やり押し込んでいる。もちろん八割くらい見えている。

彼女はなぜか(・・・)所有している一戸建ての自宅を事務所のように魔改造し、“ユースの何でも屋”を完全に趣味で営んでいる。もちろん仕事も全然こない(厄介事の火種でしかないのでUGN側がカットしている)。ただ彼女の通う高校内では有名なので、たまに街中で猫を探したり荷物運びを手伝ったりしてお菓子やジュースをもらっている。ちゃんとSNSなどで広報はしているようだが、UGNの検閲を通している上に使用しているのがアイドル用アカウントと同じなので、発言のジャンルがころころ変わる多重人格のようになっている。ついたリプには全て返信するタイプな上、大体長い。
放課後の時間を大体人助けに当てているので学業の成績は低め……と思いきや、宿題は忘れないし授業も真面目に受けるので意外と並以上にはある。得意科目はもちろん体育(実技)、苦手科目は国語(現代文)。特定の部活には所属していないが、運動部でも文化部でも大体そつなくこなす(陸上や演劇などは言わずもがな、茶華道も経験あり)。