その正体は「情報統合思念体」及び「時間的多重記憶総合記録媒体」(インフィニティレコード)。
人類…いや、宇宙の"バグ"とも呼べる存在であり一個体として"存在する筈ではなかったもの"。
この個体が元々現存していた媒体は「宇宙構築プログラム」(マザー)と呼ばれる、その言葉通り、宇宙の在り方を構築するプログラムであり、過去・現存・未来…全ての時間軸を超越し、支配している…謂わば「宇宙の母」「宇宙の核」である。
そして、この個体はそんなプログラムの記録(コード)部分…過去・現在・未来…全ての時間軸においての"情報"及び"記憶"を内蔵(インプット)した存在であり、それ故、この個体はおおよそでも計り知れない程の情報量を有している。
本来、一個体として存在することなどありえないそれが、何故このように実体化を果たしているのか…それはとあることが切っ掛けだった。
ある日、宇宙構築プログラム(マザー)そのものに何らかのウイルスが入り込みエラーが発生。
その際にプログラムの記録(コード)がウイルスに感染(汚染)。
プログラムより"バグ"として認識され、強制切除(デリート)を受ける。
…しかしそこで想定外の問題が発生。
"レネゲイドウイルス"それが感染(汚染)したウイルスの正体であった。
"レネゲイドウイルス"に感染(汚染)された記録(コード)…時間的多重記憶総合記録媒体(インフィニティレコード)はやがて1つの意志をもつようになり、一個体…"レネゲイドビーイング"としての存在を確立。
その身は地球へと降り立ち、1つの生命として活動を始める…否、始めてしまった。


そして、いつしか自身の正体を知る者から、自身に内蔵(インプット)された記録(コード)を目当てに狙われるように。
数年間逃亡生活を続けていたが、あまりの対抗組織の多さと戦力に、これ以上の逃亡は不可能と判断。
自身に細菌環境操作を施し、自らですら記録の閲覧が不可能となる程の厳重な免疫機構(セキュリティ)と自身の身が脅かされそうになった際に発動する自動防御機構対人性破壊プログラム(アンチウイルス)をかけ、UGN副支部長ローザ・バスカヴィルへと接触を図った。

※また宇宙構築プログラムが時間的多重記憶総合記録媒体(インフィニティレコード)を失ったことにより、あらゆる場所・時間軸で、本来起こるはずのない事態(エラー)が発生している。
その為、様々な世界で違う事象や事件が発生していたり、人物の人格面や関係性が異なったり、未来が曖昧なものとなったりしてしまっている。