容姿・経歴・その他メモ

「禁忌」とは彼女に取って生まれついてのもので、禁忌こそが人生だった。
彼女の『父親』はUGN科学班の高官であり、高校時代から連れ添った恋人が居た。
互いに多忙を極める日々ゆえに子どもは設けない事に決めたが、やがて妻は不慮の事故でこの世を去る。
悲嘆に暮れた『父親』は、軽々に禁忌に手を染め、クローンを生み出す事に決める。
……ただし。 同時にどこか冷静でもあった『父親』は、妻と同じ姿をした者を生み出しても、妻と同じようには愛せない事もわかっていた。
だから、『父親』は(卵子が存在しない為、それを確保するという点においてのみレネゲイドを用い)妻の細胞から胎児の状態でクローンを設け…そして、娘として育てた。
──複数存在する「こういったケース」において言えば極めて幸運な事に──
父娘としての愛情を感じ合える関係として、親子は成長した。
けれど、『父親』は分かっていた。 ごく当たり前の帰結として、成長した娘は愛する妻に似すぎて来る事に。
それを感じ取った時、『父親』は娘を学園島を送る事を決めた──まだ、自分の中の感情が親子のそれである内に。

雨宮 未羽はちょっとだけ変わった、ごく普通の学園島の生徒です。
ノイマンのみが所属する、「この世のありとあらゆる“難問(学問的な意味で)”を越える難問を自分たちの手で作り出す」集まり(名目上、「数理部」となっていますが、「難問」は数学・理科に限りません)に所属しています。
ちょっと人をからかったりする悪癖こそありますが、基本的にお人よしであり、「困っている人を見かけたら助けてあげる人」が居たら、その助ける人に手を差し伸べてくれます。ただし、自分がそれになろうとはあまり思いません。
ノイマンのピュアブリードですが、クローンなのでいわゆる「レネゲイド・コントロール」の力が使えます。本人曰く、「他の人と違った事がしたいので、わざとそうした」ようです。
楽器演奏が得意です。 ノイマンなのでひととおりなんでもできます。

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