容姿・経歴・その他メモ

・復讐者メモ
　あの日、｜あの子《雪》はいなくなった。どこに行ったのかお母さんに聞いてみた。教えてくれなかった。近所のお兄さんやお姉さんに聞いてみた。｜お兄さんやお姉さんは謝っていた《「ううん、ちょっとわからないかな……」》。｜お母さんもたくさん謝っていた《「うちの子が変なこと言ってごめんなさいね」》。あの子はどこに行ったのだろう。大きくなったら結婚しようと言ったのに。私だけを置いて。
　何事も起きなければ、彼のことなど日ごとに忘れていくものだったのかもしれない。けれど、｜恋の病《レネゲイド》はそうさせなかった。────許さない。私の感情は昂ぶりを増していった。私の｜血液《ブラム》は交わりを願った。私の｜野生《キュマイラ》は子を望んだ。私の｜歌声《ハヌマーン》は届いてしまった。

　嗚呼、見つけてしまったのならば、｜復讐《結婚》しよう。

セッション履歴