元気いっぱい転生少女

　とあるレネゲイド事件で死亡し、双子の兄の周りを意識だけで漂っていたが、とあるαトランス散布事件をきっかけにレネゲイドビーイングとして復活した少女。
　一度死んだとは思えない明るさと、一度死んだからこその胆力を併せ持つ。
　現在は、UGNチルドレンとして籍を置き学校に通う傍ら、ケーキ屋さんでバイトをしつつ進学費用を貯めている。割と忙しい。

「へこんだりしません！！　1回死んでみればね、大抵のことは大したことないからね！！　これブラックジョークってやつ！」

レネゲイド事件について

　久遠紬が死亡した10年前のレネゲイド事件。
　久遠兄妹（正確には兄）の適格者としての反応から、ふたりを覚醒させるためにFHが起こした事故。これにより兄は覚醒しFHに迎え入れられ、紬は死亡した。この時、紬の死体は回収され、それを基にした幻覚により語られた「妹の治療のためにこのセルに協力しなければならない」という嘘は、長く兄をFHセルに留める楔となった。
　FHセル内において兄に行われた、無理な薬品投与による強化改造、過酷な戦闘訓練、それらによる兄の衰弱をただ傍で眺めていることしか出来なかったのがトラウマ。この反動で、無鉄砲ともいえるほどの行動力を有している。長らく誰にも声を届けることが出来なかった彼女にとって、誰かのために行動できるというのは、相応に重いことなのだ。

αトランス散布事件と捕獲対象

　死亡して以降、基本的には常に兄の周囲を漂っており、そのために兄と共にαトランスが散布されるという事件に巻き込まれた。事件そのものはUGNの尽力により解決したものの、肉体を持たない彼女はαトランスの影響を強く受け、一瞬可視化。最終的には（本人の意識によるものか、享年ではなく兄と同じ15歳の姿で）肉体を得た。
　なお、その際に吸収したαトランスを自力で浄化し排出したために、「αトランスを生成するレネゲイドビーイングがいる」と一部のFH間で噂となり、それが原因で研究者に追い回される事件が起きたりもした。

「勘違いなんですけど！　てか口で言いなって！　ちょっと細胞くれってくらいならきょーりょくしたげるんだから！」

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