容姿・経歴・その他メモ

古い記憶だ。遠い彼方に置いてきた、いや、置いてこようとした記憶。
『インディゴ』奴によって奪われた。あの時の俺はどうしようもなく甘く、弱かった。太陽が奴の蒼い眼に取り憑かれ、苦しんでいた時、自分を犠牲にすると決めた時、俺は手を差し伸べることが出来なかった。救うことが出来なかった。バディひとり救うことが出来ないエージェントなんてとんだお笑い草だ。
失意の最中、理解した。零してしまうくらいなら初めから手にしなければ良い。それに気付いてからは、簡単な話だった。

｜完全数《パーフェクトナンバー》、このような名で呼ばれるようになったのはいつからだっただろうか。
与えられた任務をこなし、成果を出し、また次の任務に臨む。こんな｜日常《ルーティーン》を、独りで繰り返してきた。
完全数、それは自分自身が自分自身を除く正の約数の和に等しくなる自然数。単独で全てを完結させる自分を皮肉られているようにも思える。だが、上がそれを望むのなら、その通りに動いて見せよう。そうして敵を斃していれば、｜相棒《あいつ》の眠りが安らかになるはずだ。

レネゲイドビーイングは、全て敵だ。表面上は人のフリをしていてもその下には俺達には計りようもない念が渦巻いている。それが悪い方へ転んだ時にどうなるかは、俺が一番よく知っている。だから、そうなる前に斃す。それが俺の使命だ。
...それなのに何故｜敵《レネゲイドビーイング》と協力する羽目になるんだ？信用など出来る訳も無い。せめて邪魔だけはしてくれるなよ、｜俺の嫌いなモノ《レネゲイドビーイング》。

両腕は機械化されているが、見た目上は一般的な腕である。
アームブレードは腕から引き抜くと刀剣型に変化する特別製。
右腕、左腕に2振りずつ格納されており、銘はα、β、γ、δ。
γとδは刀身のみで持ち手が存在しないが、電磁誘導を用いて浮遊させ操ることが可能。

着ているスーツは喪服。バディである太陽の死を悼み、彼を喪った時の想いを持ち続ける為、任務の際は常に着用している。

自分にも他人にも厳しい。ルーティーンと称して鬼のようなトレーニングをこなす。

顔は悪くないものの表情が険しいため怖がられがち。

三つ編み歴10年を迎えようとしており、ノイマンの精密動作とブラックドッグの静電気による髪の操作を駆使して15秒程度で完璧な三つ編みを結う事が出来る。
元々は妹にヘアアレンジを頼まれた事が切っ掛けで自分で練習するために始めた。
現在はポニーテールから編み込みまでなんでもござれの｜達人級《マスタークラス》だが、妹の一人暮らし以降は腕を振るう相手が居ない。

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