幼いころから犯罪をする大人達に囲まれて生きてきた。
薄暗い倉庫が彼女の家で、周りの大人達は自分の欲望のままに犯罪を犯し己を満たしている奴らばかり。そんな中で生きるためには自分が役に立つ存在だと思われないといけない。そのためにハッキングのやり方を覚え、彼らの手助けをしていた。
情報を盗み、侵入経路を見つけ、監視カメラの映像を改ざん。うまくいけば褒めれくれるが怪我したり、誰かが死ねばすべての責任を背負わされ満足の行くまで好きなようにされた。殴られ・甚振られ・傷をつくり痣を作り切り傷が増えるも何も言えずされるがまま。満足すればいつものように戻っていくのを知っているから。
そんな毎日が続いていったある日

自分に対し欲をぶつけようとした大人が1人。馬乗りになってきた。
いつものようにされるがままでいようとしたが、自分の中に居る影はそれをもう許すことはなかった。
気が付けば馬乗りになった男の首が飛び、次々と薄暗い倉庫に居た大人達はバラバラになっていき、倉庫と彼方は真っ赤に染まっていた。
レネゲイド反応を感じ取ったUGNの人が倉庫へとやってきて保護してくれたが、中の惨状とオーヴァードが居ることによりこのことは【一夜彼方】の”暴走”で起きた事。と内密に処理。
検査の後、療養と監視の名目で神輿島支部へと送られた。

島につき初めて空を知った。海の音も匂いも空の高さも青さも。大切な大切な存在も。
でも自分の居場所ではないとも思った。後ろめたさとこの青いものきれいなものに自分は釣り合わない。汚れている自分は場違いだと・・・・

そのあとは引き取ってくれる家族が見つかり島から出るもちょくちょく遊びに行き、引き取ってくれた家族を説得して中学には島で生活していった。

収入原はハッカーとしての仕事。様々な人たちの依頼をこなしつつ、島では何でも屋さんとして活動していた。

つい1年前にあった出来事をきっかけに島から出て本土で一人暮らしを始めていたが、生活は悲惨。とくに睡眠と食事は疎かにしていた。
幼馴染2人が付き合っているのと自分の仕事の関係で2人を巻き込むのではないか？それなら離れた方がいいだろう。あの2人が自分のせいでケガしたり危ない目に合うのは嫌だ。自分は一人でも生きていける。そう思って連絡する頻度を下げて、直接会うこともしなかったが連絡先を消すことは出来ず、心のどこかで

「助けて」

のＳＯＳをだして気が付かないふりをしていた。
とあることがきっかけであきらめたというよりは素直になったほうがいいのと、この2人は何があっても自分の手を≪離してはくれない≫を理解し、前よりはまともな生活を送るようになっていった。
ハッカーの仕事も危ない目に合わせないようにするには。の考えで減らしていってるが、なぜかここ最近ＵＧＮからの依頼が多く来るようになった。