髪

新雪を思わせる白い髪をベリーショートにしている。
髪質は硬め。

目

スクエアデザインの黒い眼鏡を掛けている。
瞳の色は薄いグレー。
まつ毛が長く、優美で凛々しい目。

顔

キリッとした中性的な顔立ち。
眼光は鋭く、口元は固く締まっているので、気圧される者も多い。

スタイル

顔立ちに反して、女性的曲線の大きなスタイル。
体幹は引き締まっているが、胸や尻を絞り上げるほどでは無い鍛え方。

服装

黒と灰を基調としたシャツ、ネクタイ、ベスト、スラックスの組み合わせ。
また、大きめのピアスを付けている。
日頃は黒い革手袋を嵌めている。(手が冷たいことで他人を不要に驚かせない為)
加えて、校内では白衣を上から羽織っている。

親切

口調や見た目で誤解を受けやすいが、相手に対する思いやりが強く、献身的な性格。

感傷的

相手の悲しみに共感しやすい。
人前であらわにすることはないが、こっそり涙を一筋流している時もある。

平和主義

誰も傷つかない事を願っている。
誰かを守る為に戦わなければいけない相手でも、可能なら殺さず無力化することを望む。

断定的な口調で短い結論の後に理由を述べる独特の話し方をする。
キツく聞こえるが、大抵は他者を慮っての言葉。

10年前、高校生の時にオーヴァードに覚醒してUGN所属となる。それまでは普通の生活を送っていた。

高校生時代は清月女学院に通っており、学校の合間にUGN(当時は女学院支部は存在しなかったため、別の支部)で訓練を受けたり、時おり任務を行ったりしていた。
また、数少ない友人との学生生活はかなり楽しかったようだ。

高校卒業後、"セノタフ"というUGNエージェントから《ソムヌスの枝》という新設される部隊へのスカウトを受けた。
対ジャーム捕獲部隊と銘打たれた設立理念に、ジャームであっても人命を尊ぶヒサメは強く共感し入隊を決意した。

入隊後の5年間はヒサメの心を擦り減らすものだった。

ジャームの数は減るどころか増える一方。
連日繰り広げられる死闘と脱落していく同僚たち。
適宜行われる調整手術は理性を蝕む。
しかし、ヒサメはリーダーたる"セノタフ"の理想に賛同し、誰も傷つかない世界の為に貢献しつづけた。
そうして、いつしか部隊のエースとして多くのジャームを凍結捕獲していた。

だが、"セノタフ"もまたレネゲイドの狂気に堕ちる。
ヒサメが入隊してから5年後。ジャームとなった彼の制圧、凍結を最終任務として《ソムヌスの枝》は解散となった。

解散直後、UGNのさまざまな部署からヒサメに対しオファーが来ていたが、疲れ切ったヒサメは全て辞退。

1年前までレネゲイド案件には関わることなく、実家で静養していた。

1年前、静養していたヒサメの元に葉月支部長から清月女学院支部へのスカウトの手紙が届く。
母校で働けること、実家からそう遠くないこと、何より戦いを主とする支部でないことを気に入ったヒサメはスカウトを承諾する。

元々、部隊で最低限の医療知識のレクチャーを受けていた点から、表向きは養護教諭として清月女学院支部に着任した。

現在の生徒からの評価を総合すると、
「一見とっつきにくいけど、相談には誠実に乗ってくれる人」。

エグザイルとサラマンダーの能力として、凍りついた骨を体内に持つ。特に手の温度はより低い。
ヒサメ自体の健康に影響はないが、他人を不用意に驚かせないように普段は革手袋を嵌めている。

戦闘時は左手の指の骨を引き抜き、ダーツに変形させて右手で投擲する。

主に連携により相手を弱らせ、トドメの全身凍結による捕獲を狙う。
部隊経験もあり、単独よりもチームを組んで戦うのが得意。

投げ凍てる骨矢(クライオダーツ)

コードネームの由来ともなったヒサメの代名詞。
左手の指の骨から生成したダーツを相手に投げる。
針先にはかえしが付いており、一度刺さると簡単に抜けない。
そして刺さった相手に2つの効果を及ぼす。
・一次効果
相手の体表を瞬時に凍らせて、即時のダメージと共に相手の動きを鈍らせる。
・二次効果
刺さり続けるダーツからじわじわとヒサメのレネゲイドを相手の体内に浸透させる。
これはある種の毒とも言え、フロスティプレイの仕込みとなる。

霜に祈る微睡み(フロスティプレイ)

生命力の強いジャームを確実に凍結・捕獲する為の技。
ギリギリまで追い詰めた相手が踏みとどまった時に使う。
クライオダーツの二次効果によって相手に浸透させていたヒサメのレネゲイドを解放、相手の内側から瞬時に冷気が広がる。
その様子は過冷却と呼ばれる現象に近い。
ジャームによく見られる最後の足掻きを封じ、そのまま完全凍結に持っていく。