彼女は元はただのレネゲイドウイルスであった。
しかし、1人のオーヴァード、《赭角の女》により、人の形を持って存在を証明される形で、RBとして生を受けた。その後身分証明のために、彼女の手で、シディノ・ティーフリーに預けられる形で、ティーフリー家の子供として育てられることとなった。
その後、スクスクと成長した彼女は、オーヴァード《炎の瞳》と共にRB同士で、活動をしていた。
…《炎の瞳》と別れてから、彼女は何かとそのオーヴァードのことを気にかけているように思える。

彼女のパステルな紫の髪型は少々特殊である。外せばロングである事は明確ではあるが、どのように結ばれているのかは分からない。勿論エフェクト《擬態の仮面》により、彼女は好きなように姿を変えるために、本来の姿とは別な姿を持つこともある。
瞳の色もまるでいろんな色が入り混じったように多様な色を持っている。とはいえ体つきはいかにも貧乳的なもので、変身はできたとしてもそれを叶えるのは本人曰く難しいらしい。服装は基本少し人とは違ったような感覚で、肌を晒すのにも抵抗がないようだ。

彼女はすごく不思議ちゃんであり、RB故に常人とは違った鋭すぎるようなそうではないような、発言を唐突にしてしまうこともある。更にいえば一旦トリガーを踏むと、とにかく突っ込んでしまうくらいに激情家でもある。
とはいえ、人に対しての隣人であると言う信念は曲げない真っ直ぐな性格で、曲がったことがとても嫌い。故に曲がった性格のものと出会うと、不快そうな感情を面に出してしまう。
信頼する者に対しては、その不思議ちゃんな性質はなりを潜め、少女らしく優しい性格が表に出てくるようになる。

一人称は『うっちゃ』、二人称は『ゆっち』。
性格上どこか掴みどころや確定できるような心情が曖昧な喋り方をいつもする。とはいえRBとしての誇りか、一貫して『です』『ます』を使うようにしているが、一度感情に呑まれると『です』『ます』口調ではなくなり、更には鋭い一言を放ってくるようになる。しかし、彼女に悪意はない。

彼女はモルフェウスの力をメインに、エグザイルとしての力を組み合わせたクロスブリードとしての力を遺憾なく、理性的に敵を狙い撃つスタイルである。更にいえばその姿は、コロコロと変わるため、本来の姿を掴めぬままに敵は撃ち倒れるだろう。

彼女は意外にも可愛いものを集めることが好きであるらしい。そして父から貰った本を読むことが好きである。任務が終わり、暇さえあれば色んな各所で、色んな姿で本を読む彼女を見ることができるだろう（しかし彼女は見知った人にしか、自分のオフの姿を見せたがらない）。食べ物系では、お菓子を好む。
逆に、曲がった性格の人と関わることや、自分の存在を認めようとしない、あるいは、信念を貶す人には厳しい目を向けるくらいに嫌悪の目を向ける。更に言うと実は塩辛いものは苦手らしい。

『うっちゃはうっちゃです。《創造性の乙女》であること以外に名乗ることはないます』

『…ふーん、ゆっちもそう言う感じるます？…それじゃ、うっちゃも何かしら考えるです』

『………ハァ…………脳みそポッカリ、おつむはもうないんだぁ…………じゃあぶっとばしていいんね？いいんね？』

『…うッちゃ、ナニも、シンジられナイ。ゆっちハナカま？ユッちはてキ？……どうでもいいや、ゼンブ、ウッちャがとばせばいいんから』