猫背の卑屈な印象で細身。
　初対面は明るく振舞おうとするが、すぐに失墜して人と話せなくなる。
　ジッとしていると悪い考えが頭を支配するので、一日中歩き続けている。
　歩きすぎに加え、悪夢を見るので夜眠れず、体力は常に枯渇している。

　元UGNチルドレンであり、戦闘時に扱う大剣はその時代に与えられた誉れ高き代物。
　大剣は12振りしか存在しないものであり、将来を有望された証だ。
　昔は誰かの平穏を守ろうとして、そのためなら傷つくことも厭わずに前へ出ていた。
　そんな当時の異名が"魂鋼"(ストレイトメタル)。
　今は剣にすがりつくように及び腰で、害し害されることを嫌いながら戦う。
　現在の異名は"心ここにあらず"(ストレイメタル)。

　せめて願うのは、楽になりたい(神の復活)。ただその一心だ。

　有望なUGNチルドレンであったアルキスは、成長を期待されて新装のコンチェルトへ所属する。
　メンバーと苦楽を共にしながら、実力を順調に伸ばしていた。
　そして任務の中でチルドレン時代に受け取った武器がその真価を発揮した。
　その瞬間から、アルキスの何かとの交信は始まった。
　深海を歩き続けるという夢を見続け、次第にアルキスは心を病み、コンチェルトを脱退。
　強い被害妄想を抱くようになり、逃げるようにUGNを離れた。
　そうして裏切り者の烙印を受け、言い訳をしながら追手を迎え撃ったらそんなつもりなかったのに殺してしまってそれがFHにウケて恵まれた金を意地汚くつかんで飲めるだけ飲んで食えるだけ食って全部吐いて涙をながすこともなくて手首を刻んで死ぬ勇気もなくて本当に最低だと思った
　現在はあてもなく放浪しながら、たまにFHの依頼を受けている。

　太古の知性体が信仰の下に培った水の都市があった。
　星に幾度か発生した大量絶滅により、資源枯渇の危機にさらされることとなる。
　知性体は都市ごと自らの神を眠らせ、空へと逃がした。
　すなわちアルキスが大剣を司る星々によって交信したのは、星の海を漂う水の都市。
　交信は「無意識の欲望に神の復活を常在させる」仕組みになっている。
　夢が知らせているのはアルキスが地上を水中も歩いても歩いても、星の海にたどり着くはずもないという事実。
　しかしそんなこと知りようもなく、アルキスは都市を求めて歩き続ける。

■トレーラー
その歌は、とても綺麗な音で出来ていた。

UGN戦闘部隊、コンチェルト。
近年頭角を現わした戦闘部隊に、FHは幾度となく大打撃を受けていた。
ひとつ、またひとつとセルが無力化され、FHの組織力が削られていく。
それに対抗するべく、策略家…“マスターランダウン”が動き出す。

盤上に呼ばれるはひとつのFHセル。
最小の戦力で最大の戦果を得るために、
すべては血肉湧きあがる戦いのために。

ある夜の日の邂逅は偶然か、それとも必然か。

ダブルクロス The 3rd Edition
「Requiem For Soldiers」

ダブルクロス―
それは、裏切りを意味する言葉。
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●PC④用ハンドアウト
ロイス:ギリアム　推奨感情 P:懐旧/N:不信感
カヴァー/ワークス:指定なし/FHエージェント・マーセナリー

君はある理由でUGNから離反し、FHに協力しているオーヴァードだ。
君はかつてUGN戦闘部隊「コンチェルト」に所属していた…が、君はUGNから離反しFHへと寝返った。
コンチェルトは力を伸ばし、ついにFHが殲滅に動き出したという。
君はかつてコンチェルトに所属していた略歴を買われ、殲滅作戦の立案者であるマスターランダウンに作戦協力を求められる。
その報酬は、君の欲望が叶うに近づくものといえた。
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▼コンチェルトとの関係と欲望について
コンチェルトメンバーとの関係性は配属当時は良好であった。
しかし戦闘での覚醒とともに、徐々に精神を摩耗して役に立たずになっていく。
メンバー同士の衝突も自分のせいに思え、やがて自ら脱退した。
アルキスの欲望と今回の報酬は静かに住める場所(本当は神の居場所)。
静かに住める場所はやがて夢が追い立てる。神の居場所はより正確な交信を行える位置などだろう。