ロシア生まれの日本支部所属エージェント。
コードウェル博士の帰還に伴い、重要拠点となった日本をサポートするべくUGNロシア・モスクワ支部からUGN日本支部へと派遣された。
UGN穏健派であり、彼女を日本に送るよう手引きしたのがテレーズ・ブルームである事から戦力としてのみならず政治的な意味合いも多分に含まれている。

常日頃から無表情で、あまり表情を崩さない事から無愛想に見え初対面の相手や関係の浅い相手からは距離を置かれがち。
だが、内心では情に熱く、多くの人々が幸せでありつづける事を彼女は理想とし願っている。
だが、今の彼女がその内心を口にする事はない。

「誰にでも生存を求める権利はあって、誰だろうと生きていたい。一方で救えない、救われない“誰か”は必ずいる。」

他者の幸せを願いエージェントとして活動していけば行くほど、他者を踏みつけ、その手で救えずその手で殺めたものが多くなっていき、いつしか少女は理想を口にする事も、表情を動かす事もできなくなっていった。

少女の若い理想は、打ち砕かれた。
多くの人を護ると言っても実際はたった一握りの人を守るので精一杯。
だが、理想を語れなくなれば人は歩けなくなる。
故に根の部分で青臭いまま、彼女は新たな理想を口にする。
「私は、私の手の届く範囲の大切な人々を守り続ける。そして多くの人を守る為に足掻き続ける。
全ては、より多くの命を救うために。」

彼女は今でも腐らず、多くの人の幸せを願い、一人でも多くの人を救おうとしている。
この不公平な、不平等だけが平等な世界でエージェントとして、オーヴァードとして、そして普通の女子高生としても必死にこの世界を生き抜こうとしている。

アルメリアは花の名前である。
花言葉は思いやり、同情、共感。
アルメリアはバスク語では「武器庫」を意味する。
彼女の人柄とオーヴァードとしては異質な多くの武装を扱う戦い方からその名が与えられた。

インフィニティコード事件の解決、遺産によるレネゲイド災害の未然阻止、浄化作戦により地図から消える都市からの人命救助…etc
数多の大規模、又は生還率の低い過酷な任務を解決した功績から特例として個人で幾つかの“遺産”を保護する事を認められ、権限を与えられている。
現在は“鬼切りの小太刀”、“エレウシスの秘儀”の２つの遺産を管轄している。