朔夜は有名な2人の舞台役者の子ども、待望のサラブレッドとして生まれた。
幼い頃から劇に触れ、役者を志望する子どもだった。
同じように役者を目指す少女：幸城 千代とは幼なじみで、ともに稽古を積んだ仲である。

レネゲイドウォーが始まり、なんとか家族とも千代とも生き延びる。
その中で慰安公演などを行っており、これは復興中も続けていた。

今から9年前、復興公演で千代とともに初めて主演を任される。
しかしその初公演中に事件が起きる。
警備にあたっていたヒーローが突然会場に乱入し、主演である千代を銃撃、観客を襲いはじめた。
それは誰にも止められることなく、ほぼすべてが終わったところでヴィランが乱入、そのヒーローを殺した。
オーヴァードに覚醒したために生き残り、千代の遺体を腕に抱いていた朔夜に、そのヴィランは「ヒーローを憎め」と言った。
この事件の真実は「このヴィランがヒーローを操り会場を襲わせた」ということだったが、それに気付くこともできず、朔夜はヴィランになる。
当時のヴィランがどんな顔をしていたか、朔夜は覚えていない。

ヴィランとしての活動は、ヒーロー潰しをおこなうヴィランに手を貸すという単純なもの。
ヴィランとしての名前は｜暗月《あんげつ》を名乗っていた。
自身の戦闘能力は低いため、それでしか目的を達せなかった。
憎むものはヒーローだったため、手を貸す条件として一般人を巻き込まないことを約束させていた。

そんな中で一等星というヒーローを狙うというヴィランたちに手を貸す。
しかし、彼らは返り討ちに遭い、一等星は朔夜のことを見て「ずっと探していた」と言った。
彼は戦災孤児で、復興公演を見て勇気を得てヒーローになった、ずっと俳優としての朔夜のファンなのだという。
それからは彼から逃げたり追いかけられたりをする。

ある時、これで最後だと前置きをされ、一等星から当時の事件の真実を知らされる。
そして、「ヴィランなんかやめてくれ」と説得され、ついにヴィランからヒーローへ転向する。

7年前、ヒーローに転向してからは一等星とコンビ：星月夜を組む。コンビを組んだ当時のヒーローネームは｜月影《ムーンライト》と名乗っていた。
一等星の本名は｜平《たいら》 ｜北斗《ほくと》。
屈託のない性格で、そのヒーローネーム通り一等星のような人物。いろんな人の心までも救う、人気のあるヒーローであった。
しかし、それもまた奪われる。
コンビ活動中、帽子のヴィランと交戦し、北斗は眠ったまま目を醒まさなくなってしまった。
今はフリーのヒーローとして活動し、その都度ヒーローに手を貸すというスタンス。
ヒーローネームも｜星無夜《ロストスター》に変えた。

ヴィランの時はヒーローへの憎しみを、ヒーローとなった今は幼なじみのように殺される人を少なくすることを原動力として活動している。
そして今はあの帽子のヴィランへの憎しみすらも糧にヒーロー活動をしている。
舞台の俳優としての活動もまだ続けている。

リーダーに〈｜負け犬の王《ジャガーノート》〉グラディウスをおいた、アガートラーム、ディアボロス、星無夜を含めたヒーローチームが発足され、ヴィランの掃討作戦が画策される。
しかし最中でアガートラームは殉職、彼の力を受け継いだ｜〈七光〉《Shadowverse》星宙 翔が現れる。
また、居合わせたヴィジランテである〈｜濡羽色の使役者《ノブルーノテイマー》〉三ツ橋 隼也も引き込み、戦いの中で脱落したディアボロスを抜いて、計4人のヒーローチーム(？)が組まれることとなった。
アガートラームが死んでしまったきっかけとなった3体のジャーム解放、その中の1人であるグリムリーパーと接敵し交戦。
一時はスカイツリーを占拠されてしまうが、なんとか撃破することに成功。しかし、その場に居合わせたVネットと繋がりのある議員を何者かの赤いリボンによって口封じされてしまう。

〈濡羽色の使役者〉三ツ橋隼也に殺人の嫌疑がかけられた。
彼の相棒であるところの香取瞬は〈七光〉星宙 翔に助けを求め、〈負け犬の王〉グラディウスと〈星無夜〉神坂 朔夜は真実を突き止めるために彼の影を追い、石動 未晴とともに隠れていた三ツ橋と路地裏で落ち合う。
チーム内では三ツ橋の罪は濡れ衣であると結論つけるが、警官の神前たちの追求から逃れるために逃走。
その後、石動と三ツ橋は警察のもとに一時的に拘束される。
しかし後から神前の横にいた警官が実は殺されおり、ヴィランであるロッキードホッパーに入れ替わられていたことが判明。
この情報によって三ツ橋を解放し、ヴィランの対処へと走り、無事に石動を救い出すことができた。

事件はこれで終わるはずだった。いや、確かにこの事件は終わったのだ。
けれど、

――〈一等星〉平 北斗が病室から姿を消した。

何を、間違ってしまったのだろうか。

ロイス
1、D：裏切りの正義
2、S:平 北斗　　○P:傾倒/N:悔悟　
3、一般人　　○P:庇護/N:(喪失に対する)恐怖　　タイタス昇華
4、安齋 吟耶　　○P:感服/N:不快感　　タイタス昇華
5、星宙 翔　　○P:誠意/N:無関心　　タイタス昇華
6、白峰 結弦　　P:誠意/○N:悔悟
7、マスターマインド　　P:執着/○N:憎悪


白峰結弦が告発し、過去、神坂朔夜がヴィラン"暗月"として活動していた事実が世間に晒される。その結果、神坂は謹慎処分に。
しかし、白峰がR対策室庁舎を占拠、アッシュなどの上層部の人間が人質となる。
ヒーロー達は力を合わせ、ハンターズの先を越すために妨害をしながら侵入。
彼女は《ブレインジャック》とメテオラの影響によって操られていた。装置を破壊し彼女の洗脳を取ることに成功する。
その後、地下保管庫に侵入したマスターマインド改め、ノーヌスとデキウスと対峙、撃破することに成功する。
ノーヌスは最期に「目的は達された」と言い残す。そこへベへモスが現れ、ノーヌスとデキウスを殺害し彼女が投げた何かを回収し去っていった。
ベヘモスの正体は……霧谷雄吾であった。
彼をどうにかしなければ、この事実が世間に知れてしまえば大変なことになってしまうだろう。
平北斗も取り戻せはしたが、未だに目を醒まさない。苦難はまだまだ続くようだ。

――――

白峰結弦と話をした。
彼女と約束を、「ヒーローを続けていく」と彼女に誓った。
結弦に恥じぬよう、立ち続けなければならないだろう。今一度、覚悟を固める。

それから、今回の事件を経て、改めて過去と向き合うことにして、昔の荷物からあるロケットペンダントを探し出した。
それは幸城千代と取った写真のはまったもの。彼女を奪ったマスターマインドとの邂逅を果たしたことで鮮烈に思い出すものがあった。
昔であれば、彼女を思い出すごとに、ただ血に濡れたあの場面と憎しみだけが胸を占めた。
けれど、今は穏やかに、彼女の笑顔を脳裏に浮かべることができるようになった。
その変化が神坂の心を穏やかにさせた。

ただ今は、平北斗を救うことと、白峰結弦との約束を守ること、その2つの誓いを守るためにヒーローとして進んでいくのだ。

ロイス
1、D：裏切りの正義　→　D:星願月祈
2、S：平 北斗　　○P:傾倒/N:悔悟　
3、白峰 結弦　　○P:庇護/N:不安
4、マッドハッター　　P:感服/○N:憤懣　☑
5、星宙 翔　　○P:信頼/N:不安
6、幸城 千代　　○P:慕情/N:悔悟
7、夢の世界　　P:傾倒/○N:嫌悪　　☑

マッドハッターの策略により、夢の世界へと囚われてしまったヒーローチーム。
マーチヘアの手助けにより神坂は助けられ、彼の協力を得て自発的夢の世界へと突入。
囚われたヒーローたちと合流し、各々が世界から脱出するために大切な者との決着をつけるために動き出す。
神坂自身も、囚われた北斗を助け出すために過去との対峙を行った。
そこには幸城千代がいた。彼女と言葉を交わして、それから……

無事にそれぞれの役割を果たした。しかしそこでグラディウスの身体がこのままでは限界を迎えてしまうことが発覚。
そのためにはマッドハッターに奪われた霧谷雄吾を取り戻さなければならない。
マッドハッターとの交戦の末、霧谷雄吾もすべてを取り戻し、ヒーローチームは現実世界へと戻ることができた。
しかし、まだ終わってはいない。
潜む巨悪を打ち倒すまで、ヒーローたちは倒れるわけにはいかないのだ。