古来より医学の進歩に貢献してきた由緒正しき良家。第二次世界大戦前夜以降はレネゲイド関係の研究にも携わっており、UGN設立後はコードウェル博士やベルナール博士らと肩を並べ、協同で研究を行うことも多かった。13年前の事故で優秀な血族と財産の半分以上を失う被害に見舞われているが、一族の持つ圧倒的な社会能力によって1年も経たずに資産を取り戻している。エリザベートが当主になって以降はより勢いを増しており、現在では数倍以上に総資産が膨らんでいる。
　一般社会にも様々なセクションで活躍が認知されており、特に医療の発展や技術革新に貢献する一族として名を馳せている。その影響か、祖国アメリカでノーレッジ家について知らない者は殆どいないし、海を渡った日本でも少しずつ知名度を上げている。事実、保有するレネゲイド技術を筆頭にノーレッジ家の有用性は高く、国内外を問わず様々な業界の重役とコネクションが結ばれている。そういった点もノーレッジ家の強み、現当主たるエリザベートの持つ特権と言えるだろう。

　実は、エフェクトに頼らずともエリザベートは戦う術を有している。拳も得物も必要ない。ただ、一睨みを効かせるだけ。貴種の凄みともなれば、それだけのことで相手をレネゲイドごと委縮させ、屈服させることは難しくないのだ。無論、エフェクトを組み合わせれば、精度も効果も底上げされる。必要であれば体内工場の起動に躊躇はないし、後方射撃にて負傷させてからの追い打ちで戦意喪失を図る場合もある。ただし、エリザベート本人はこの実力行使を好まない様子。

Dロイス

「No.05 実験体」……『LM』P63

エフェクト

ブラックドッグ

《マグネットフォース》……『EA』P40
《ポルターガイスト》……『EA』P42
《アンテナモジュール》……『EA』P43
《セキュリティカット》……『EA』P43
《タッピング&オンエア》……『EA』P43

ソラリス

《精髄吸収》……『RU』P19
《絶対の恐怖》……『EA』P115
《竹馬の友》……『EA』P119

一般エフェクト

《リザレクト》……『EA』P129
《ワーディング》……『EA』P129
《コンセントレイト》……『EA』P129

アイテム

武器

“アンチマテリアルライフル”……『IA』P30

コネ

“コネ:UGN幹部”……『IA』P39
“コネ:噂好きの友人”……『IA』P39
“コネ:警察官”……『IA』P39
“コネ:研究者”……『IA』P39
“コネ:コーポレート”……『IA』P39
“コネ:情報屋”……『IA』P39
“コネ:専門家”……『IA』P39
“コネ:手配師”……『IA』P39
“コネ:ハッカー”……『IA』P40
“コネ:マスメディア”……『IA』P40
“コネ:要人への貸し”……『IA』P40
“コネ:傭兵”……『IA』P40
“コネ:情報収集チーム”……『IA』P40

一般アイテム

“携帯電話”……『IA』P42
“使用人”……『IA』P43

カスタマイズアイテム(武器)

“ヒストリー”……『IA』P49

カスタマイズアイテム(一般)

“ソーシャルサービス”……『IA』P52

カスタマイズアイテム(コネ)

“ストーン”……『IA』P53

エンブレムアイテム:アクシズ

“フィストオブパワー”……『IA』P138

エンブレムアイテム:UGNイリーガル

“ギャランティプラス”……『IA』P140
“キリタニコネクション”……『IA』P140
“ドロップアウト”……『IA』P140

エンブレムアイテム:UGN共通

“リサーチャーズジャケット”……『IA』P142
“学園帰り”……『IA』P143
“レクリエーションチケット”……『IA』P143

エンブレムアイテム:FHセルリーダー

“カリギュラ”……『IA』P148

エンブレムアイテム:ステイツ･オブ･グレイス

“†ハイパーソサエティ”……『IA』P171

エンブレムアイテム:ゼノス

“ゼノスネットワーク”……『IA』P177

トレーラー

「結局のところ，他者はあなたにこう教えるために存在している

神も，人間も，人間によって組織された政府も，決してあなたを救ってくれはしないということ

神はあなたの中にあるのだ．あなたを救うのは，あなた自身なのだ」

――ハーラン・エスリン　小説『世界の中心で愛を叫んだけもの』序文より

かつて、FHで勢力をふるった強力なエージェント、マスターエージェント。

その中でもセントラルドグマの指示すら超越できる存在であった「マスターレイス」。

コードウェルの機関によってあまたのマスターレイスが姿を消す中、

じっと機会をうかがうものもいた……。

今彼らはこう呼ばれている───「オールドレイス(古き亡霊)」と、

ダブルクロス The 3rd Edition

「世界の中心で愛を叫んだけもの」

ハンドアウト

PC①

ロイス:遺産 仮称ブラム=ボウ
推奨感情:興味/任意
カヴァー/ワークス:指定なし/UGNエージェント

　君は、UGNエージェントの中でも上位機関の命令にて動くオーヴァードだ。今回、君はアクシズの命令によって横浜の米軍基地のテンペストの駐在基地に来ていた。その理由は、ウクライナ方面から持ち込まれた「遺物」を調査する任務があるからだ。
　その「遺物」はロシアの永久凍土から見つかったと言われており、見た目は人間の形をしている彫像だ。「遺物」を見た時、君の脳に電流に似た衝撃が走った。これは、まだ生きている「人間」であると……！　この遺物について君は調べていく必要がある。

※遺物(遺産)はコミュニケーションが取れる存在。

PC②

ロイス:“クロノ･ビースト”
推奨感情:任意/任意
カヴァー/ワークス:指定なし/UGNエージェント

　君は、UGN日本支部の監査部にて活動するエージェントだ。かつての上司であるリヴァイアサンとともに、霞が関で仕事をした帰りのことだ。突如、FHの「クラン」の襲撃を受け、リヴァイアサンは拉致されてしまう。クランを率いるのはリエゾンエージェントである“クロノ･ビースト”。コードウェル帰還前に力を振るい、幾多のUGNエージェント屍へとなり果てていった。
　結果的に、君は“クロノ･ビースト”から逃れることに成功する。日本支部にかえり、対策を立てリヴァイアサンを奪還する必要がある。

※クロノ・ビーストはかつてマスターレイスとして活動していたがコードウェルの帰還とFHの内ゲバにより情報が途絶えていた。今回、リエゾンエージェントになっている、という時系列。

PC③

ロイス:超爆弾大怪球
推奨感情:興味/脅威
カヴァー/ワークス:指定なし/指定なし

　君は、UGNの日本支部に所属するオーヴァードである。N市支部と協力し、東京近郊で活動しているというFHの拠点へと踏み込んだ。しかし、そこにあったのは巨大な装置であり、いわゆる大怪球であろうものだ。即座にこれを分析すると、巨大な熱源であることが発覚した。
　爆発まで24時間、君はこれを日本支部に伝えたが日本支部も混乱の極致にあった。何としてもほかのエージェントたちを糾合し、事態に立ち向かわなければならない。

PC④

ロイス:リヴァイアサン
推奨感情:任意/任意
カヴァー/ワークス:指定なし/指定なし

　君は、UGN日本支部に協力しているイリーガルである。かつては、FHと戦っていたがコードウェルの帰還により間接的な協力になっている。そんな中、君はネームレスより、「厚生労働省の一部がFHに情報をリークした」との情報を得る。どうやら、霞が関の内部ではUGNに対する扱いが再度検討されているらしい。
　だが、君はすでに嫌な予感がしていた。そう、リヴァイアサンはそういうときたいてい敵に拉致されるのである。数分後、君はその勘が当たったことを知り、UGNへと急ぎ戻ることになった。

※いろいろあってUGNと距離を置いていたロートルが、リヴァイアサン拉致をきっかけにほかのPCに協力していく流れ。