・こぼれ種によって大量に繁殖する花から。根付いて芽吹いて花が咲いたときには増えすぎて手遅れになっている。
・钟…中国語で『釣鐘』のこと。カンパニュラの別名『釣鐘草』から。
　⇒花言葉：「感謝」「誠実な愛」「共感」「節操」「思いを告げる」
・ジギタリス…猛毒を有する毒草。別名は『狐の手袋』『魔女の指抜き』等。
　⇒花言葉：「不誠実」「熱愛」

楽の生まれは中国。血統を重んじるマフィアの総帥を父に持ち、楽自身も次代の総帥として期待されていた。
彼には血の繋がらない弟がいた。兄弟仲は良好で他の誰から見ても実の兄弟そのものだったのだが、父だけは違った。

父が孤児だった弟を引き取ったのは、レネゲイドの適合実験に利用するためだった。弟はあくまで人間兵器を作るための材料であり、弟が兵器として覚醒した暁には同じ実験を楽に適用するつもりだった。次代の総帥は圧倒的な戦力を持って他の組織を一掃するべきだと、知らぬ間に強大な力を知った父は酷く変わってしまっていた。

実験により、弟は化物に成り果てた。
その後マフィア同士の抗争に巻き込まれ、弟は暴走。楽を庇い、それ以外の全てを殺害して死亡する。
弟の亡骸を弔うために、楽はその遺体を抱いて途方もない道を歩いた。自分の傷口に弟の血液が染み入って、いまさら父のくだらない望みが成就してしまったことも最早どうでもよかった。

覆水难收。失くしたものは戻らない。ならば自分が失くすよりも先にから全て奪って生き延びるしかない。地の底深くに根を張り巡らせ、延々と他者の命を喰らって増え続ける植物と同じように。
力は全てではない。くだらない力に溺れて死に逝くことがどれだけ愚かなことかを証明するために、彼はすべてを捨てて国を出た。

・種子（ウォーデンソーン／デモンズシード）を割ると手中で発芽し、植物が急成長。硬化して鞭や投擲武器に変化する。

・インヒューマンエンパシー｜amazarashi
・戻れ戻れもどれもどれも。｜アメリカ民謡研究会