容姿・経歴・その他メモ

『LuckyCruise』というアイドルグループの舞台演出の監督を務める女性のオーヴァード(オーヴァードである事実は秘匿している。知っているのは一部の人間とオーヴァードのみ）。
アイドルの知名度が知名度なだけに、名は結構知れ渡っており、メディア界に現れる事も結構多い。

演出家を志す理由として、彼女の妹の存在が上げられる。彼女の妹はその『LuckyCruise』のメンバーの一人であり、幼い頃からアイドルになる事が夢であった妹に感銘を受け、彼女も幼い頃から機械いじりが趣味だったこともあり、演出家となって妹を輝かせるという夢を抱き、同時に約束までしたからというのが一番の理由である。
しかし、ある日演出考案でスランプを抱えた際、体内で積りに積もった焦り、そして妹と夢への想いが積りに積もった結果、ウイルスが活性化。オーヴァードと化してしまう。
彼女の異形なる姿を目撃した父親は、妹の『関係ない』という静止までも振り切り、彼女を家から追い出してしまう。その後は征く宛てもなく彷徨っていた所を、テレーズ・ブルムに保護され、今に至るわけである（演出家として活動で来ているのも、彼女の采配のおかげ）。

しかしながら、妹は父から『姉との接触を避ける』という命令を下されてしまった為、妹と会話する事は叶わぬ願いとなってしまった。だが遠くから会釈する感じのコミュニケーションは取れており、それだけでも嬉しく感じてしまう模様。

能力は『姉として妹を護る』という願いによって発現した【キュマイラ】の異能力と、『妹を輝かしく演出する』という願いによって発現した【モルフェウス】の召喚・【オルクス】の空間操作の異能力の３つを兼ね備えた珍しきトライブリード。
戦闘時は【モルフェウス】の異能力によって召喚した巨大な『重剣』と【キュマイラ】の力によって増幅した筋力を組み合わせながら戦い、時には【オルクス】の空間操作によって『重剣』の形状を変化させたり、自由に動かしてぶつけたりするなど、『派手な演出』に似通ったような、所謂ぶっ飛んだ攻撃を得意としている。


『貴方はどうして戦ってくれるの？』
「私にもわからない。けれど、妹が表の道を進むのなら、私は裏の道を進む。こうなってしまった以上、私は妹と同じような道を歩めない。だからじゃないかな？」
『――例え、いつか君が君じゃなくなるとしても？』
「既に私には居場所がないようなものだから。人はいつか死ぬし、私はただその寿命が短いだけ。その間に私はできるだけの事をする。それだけだよ」

コードネームは『裂壊した演出(ロストパフォーマー)』。常軌を逸した派手な演出から来る恐ろしい攻撃手段からその異名が付けられた。それと同時に、彼女の過去である『妹との関係の裂壊』から皮肉って引用したりもしている。
彼女はその皮肉に対して、何もコメントを残していない。きっとそれが正しい事だから、と、何も言えないのだろう。

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