日本のとある山間の村で起きた小規模のレネゲイド災害[八咫の陽喰らい]の中彼女は生まれた。被害者は村民全員であり、ワーディングが発生しなかった事から発見が遅れた。
現場にマルコ班が着いた時には既に災害は祓われており、その時に1人のレネゲイドビーイングが捕獲された。それが彼女である。
発見された際、レネゲイド災害の元凶かと思われた彼女だが周囲の状況からレネゲイド災害を祓った事が判明したため捕獲。その後UGNマルコ班の研究チームに引き渡され簡易検査を行ったところレネゲイドは安定しておりジャーム化の兆候はないと結果がでた。
そして処理をするのか管理をするのかを決めるために本格的な検査を行った。検査は救護部門:ラファエルで行われ、長期間拘束されていた。
検査の結果、彼女の血液には彼女のレネゲイド以外に数種類のレネゲイドが含まれておりその中にマルコ班が所持している[鬼斬りの古太刀]と似た効果を持つものがあることがわかった。そのためマルコ班に[第二の鬼切りの古太刀]として管理されることになった。
本人は検査が終了した直後に救護部門に所属。叩き込まれたノウハウと退魔のレネゲイドで即戦力となりマルコ班での突撃隊長(アタッカー)兼支援部隊(サポーター)としての役割を担っていった。

20XX年に起きたたった1匹のカラスから始まったレネゲイド災害。
そのカラスに宿ったレネゲイドは宿主の精神を蝕み発狂させ、周囲に危害を加えることにより広がる性質を持ち最終的には肉体が膨れ上がり爆散して死ぬ。現場になった山間の村では動物、人間に関係なく多くの生き物がこれに感染しジャーム化、最終的に自壊するか夏月に祓われることになった。
また、当時の村上空では多くのカラスが村を囲うように空を飛び、その中では獣が人だったものが無差別にお互いを傷つけ合い死んで行った。マルコ班が駆けつけた時には既に村は赤に染っており、生者は生き残った夏月ただ1人だった。
現在でも、その村はUGNにより周囲数kmを封鎖され八咫の陽喰らいのレネゲイド因子をもつ生物が居ないかを捜索されている。また、この因子が自然発生したものなのか、または人為的に生み出されたものなのかも不明でありその点においても調査が続いている。