・蜂蜜色の短髪。毛先が白く透け、光を受けると淡く発光して見える。
・制服を少し崩して着こなし、首には「TONARI」と刻まれた小さな金属タグ。
・笑顔はいつも穏やかだが、写真に撮るとわずかにピントがずれる。
・他者の隣に立つと、その人物の仕草を自然に真似る癖がある。

・誰にでも明るく、親しみやすく、そして“理由なく”寄り添う。
・「隣にいる」ことを幸福と定義し、他者の感情を優先して自分を後回しにする。
・孤独を恐れ、拒絶されることに異常な動揺を見せる。
・笑い方や口調が相手に似ていく。本人の無意識下で、模倣は防げない。

・《剥離の連鎖（ディスアセンブル・コード）》計画により生み出された実験個体。
・人格の境界を剥離し、他者との隣接によって共鳴安定を図る試みの成果。
・UGN本部により回収・保護され、以後は観察対象として管理されている。
・現時点ではUGN蚕宮支部に籍を置き、非戦闘員として心理支援や情報観察を担当。
・本人は自分を「ただの人間」と信じており、UGNエージェントとして明るく振る舞う。

　彼女は「他者の隣にいなければ存在できない」。

“隣にいる”とは、観測され、共鳴され、模倣されること。
トナリの人格は、接触した相手の断片を“写し”として取り込み、そこに自己を定義している。
よって――誰にも見られず、誰の隣にもいない瞬間、彼女は存在を失う。

だが、本人はそれを「愛されていない」ことだと誤認している。
だから彼女は明るく笑う。理由もなく寄り添い、境界を曖昧にして、消えないように努めている。

それが、《剥離の連鎖》が生み出した「人間の模倣」。
隣にいることでしか、“人間”を保てない少女。

★
・「存在の安定条件」は“観測と隣接”。誰かの隣でなければ、トナリは崩壊（消失）する。
・模倣対象は「人格情報」そのもの。長時間一緒にいると口調や癖がコピーされていく。
・離別または孤立状態が一定時間続くと、精神崩壊ロールや存在判定が発生する（GM裁定）。
・UGNでは“共鳴型人格安定体”として分類。研究班コード：E-05
・「理由がなくても寄り添う」という信条は、自己安定行動における精神的擬態。

※補足
：セッション中に解決しても良い設定 → 「隣にいること」への依存、「模倣」への違和感。
：セッション中に解決したくない設定 → 「トナリが“誰の模倣”として生まれたのか」という起源。