昔話をしましょう。これはそうですね、私が支部長になる前のエージェント時代の話です。
当時、私は海外に派遣されており、その中でも紛争続く地帯に派遣されていました。紛争…それはこの世の地獄であり、また"力"を使うのは絶好の場所でした。当然、ファルスハーツ達の暗躍も確認されました。これを秘密裏に処理するのが我々の仕事でした。当時は今より酷い職場でしたからね。
そんな時に"彼女"と出逢いました。FHの関与が確認された集落に向かった時です。しかし、我々が到着した時にはそこに住む住人は全て亡くなっていました、血溜まりに横たわり眠る"彼女"を除いて。
我々は"彼女"を保護し、現場の処理を済ましその場を後にしました。後にわかった事ですが、FHエージェントと、もくされていた数名の遺体も現場にあったそうです。私は監視の為"彼女"の親となる事を選択しました。
……今でも迷う事があります。あの時…いいえ、辞めましょう。さて、話過ぎましたね、この事は秘匿されなければなりません。これは世に出すべきではありません。では終わります。