容姿・経歴・その他メモ

UGNエージェント。母親譲りの嫋やかな面構えとは裏腹に冷淡な言動をする。
千葉県夜刀浦市にて開業医を営む医者夫妻の息子。幼少期から病弱であり、体調を理由として学校にもほとんど通えたことがない。
20を超えて生きられることは無いだろうと言われていたが、21の頃奇跡的な回復を見せた。以降は市内で両親の医院のリモート事務員として勤務していたがここ3年ほどでD市に移住し、デザイナーとして在宅仕事を請け負っている。

彼の正体はハスタリクそのものであり、神話生物（ジャーム）であり、《堕ちた化身》である。
21の頃、あらゆる手を尽くしても治る兆しもなく、このまま病のうちに死亡するはずだったが、最後の最後、藁にも縋る思いで『万病に効く』とされる薬が眠っているという噂を聞きつけ、夜刀浦郊外の館に向かう。
現地で出会った3名と共に館の探索を行うも、発見した薬を独占しようとした1名と、薬自体の排除を目的とした1名に対立する。
なんとか場を収めようと努力したものの、実は彼らは決定的な見落としをしていた。入口にこれみよがしに置かれていたメモの裏面を不思議と見つけることができなかった彼らは、その薬瓶の中身は本物の薬ではなく、神話生物──ハスタリクが詰められた瓶であったことに気づけなかったのだ。
手が滑ったもう1人の同行者によりそれが割られ、その場にいた4人は全員ハスタリクにより死亡する。

そして、目が覚めたのは彼1人だけだった。目覚めた瞬間、『自分』という個としては完全に死亡しており、今の自分はハスタリクがただ『自分』を模倣しているに過ぎないことに気付く。
記憶も意識も認識も感情も、全て元の自分のままであるにも関わらず、どうしようもなく自分が神話生物であり、旧支配者と化したことを理解できる違和感に、一時は恐慌状態に陥るが時間をかけて何とか正気を取り戻す。
そして一連の事件の気配にその館に立ち寄った当時の夜刀浦市支部のエージェントにより救出され、今に至る。

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