容姿・経歴・その他メモ

この時代でありながら、誇りある行いに重きを置く、資産家の清水家の長男として生を受けた。執事長を中心に、かなり厳しいと言っていい教育を受けた。清水家の教育方針は、端的にいうならばnoblesse oblige(ノブレス・オブリージュ)。「金があるならば、才があるならば、それを持つ自負を忘れてはならず、それにふさわしい志を持たねばならぬ」というものだ。

9才の時、事件は起こった。清水邸はテロリストの襲撃を受けた。燃え盛る家の中、当主である源一、その妻の朱音、そして優星に銃が向けられた。父が撃たれ、脳内は死にたくないと死なせたくないに支配された。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。反射的に手を伸ばした直後、燃え盛る空気故か、あるいは別の理由か、優星は気を失った。

テロリストは徹底的だった。かかわるもの全員に銃弾を数発ずつ打ち込み、そして消えて行ったらしい。生存者は、誰一人いなかった。——優星をのぞいては。
茫然自失、前後不覚、無味乾燥。特別病院で虚無を見つめる彼の前に、一人のスーツ姿の人間が現れた。「私はUGNという組織から来ました。あなたに話があります」

そうして、彼はUGNの一員となった。火と死へのトラウマの克服には、かなりの時間がかかった。しかし、着実に、執念の限りを尽くして一歩一歩前へ進んでいった。
UGNに所属してからも、彼の中のノブレス・オブリージュの灯火は消えなかった。
金を失い、かわりに才を得た。オーヴァードであるならば、常人ならざる力を持つならば、苦しかろうとそれをもって人々を守らねばならない。オーヴァードが極秘の存在である以上、称賛を得られることはほとんどないといっていいだろう。しかし、自らの誇りに背かぬために、今日も責務を果たしていくしかないのだ、と彼は今日も仕事をこなす。


何度かの転勤ののち、26才の彼の現在のポストは、N市支部の支部長である。N市支部は喫茶店に偽装しており、仕事がないときはそちらで店主をしている。

一人称：わたし
二人称：君
南野晴斗　　→みなみのくん
月ヶ瀬紗夏　→つきがせさん
有栖川琴音　→ありすがわさん
水無瀬気野江→みなせさん
野黄間優　　→のきまさん

履歴

感覚回避射撃知覚調達情報UGN

セッション履歴